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近代~現代哲学・思想

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#主意主義

カント まとめ

批判=kritik
ギリシア語で「分ける」という意味
クリノーという言葉に由来

ヒュームの問題点
『ヒュームの警告こそが、独断のまどろみから私の目を覚まさせ、
 私の探求にまったく新しい方向を示してくれた』

理性は知識や経験が束になって作り出されたものに過ぎない
→なぜ人間同士で共通の認識を共有できるのか

人間の認識は確かに経験の束と言えるが
その経験や知識を受け取る方法には
先天的に特有の

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前期シェリング まとめ

フィヒテ:この世の根元は自我、 自我によってこの世界は作られている
→モノ自体すらも自我の中に内包
自我は非我を乗り越えることで【絶対我】へと向かう
→語弊を恐れずにいうならば、【絶対我】は自我の枠組みに内包されている
しかし絶対的な自我と呼ぶ以上、その存在は絶対でなくてはならない

シェリング:絶対的な自我はもはや【絶対者】
絶対者であるならば、それは自我の根拠(自我の定立の根拠) であるだけで

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ショーペンハウアー まとめ(随時更新)

表象
『意志と表象としての世界』
世界は人間の意志と表象である

『世界は人間の表象である』…カントの【現象界】と類似
視覚やその他感覚器官で受け取った情報を 人間特有の時間的、空間的な認識方法で処理、対象を把握
ショーペンハウアーは この世界の一方の側面は表象

博士論文『根拠の原理の4つの根について』
人間固有の認識方法についての研究

私が死んだとして、 私が表象していた世界は消えてなくなる

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ニーチェ まとめ(随時更新)

ニーチェ まとめ(随時更新)

キリスト教批判
キリスト教道徳を「奴隷道徳」と表現
キリスト教が教えてきたことは、弱者を正当化させる詭弁であり妄想でしかない
『貧しいものは幸せである』『富めるものは天国に行くのが難しい』
強者に虐げられた弱者がその現実を受け入れられないがために正当化した想像上の復讐の物語

キリスト教はいわば象徴であって、
科学技術の進歩に対する信仰、
さらには民主主義、社会主義、国家主義など、
ヨーロッパで信

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