デザインの便利屋

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すっかり投稿が滞ってしまいました。
弊社は6月から5期目に入っています。
やはりコロナの影響は続いていますが、こんな状況になったからこそ色々考える機会にもなりました。

テレワーク、デジタル化、非接触が主流になり、補助金や助成金もwebへの業態転換を推し進めるものが多く、サイト制作やウェブ集客、デジタル化による業務効率化などを対象にしたものが目立ちます。
今の時代に絶対に必要なこと、そこは否定しないけど…。
最近いただく仕事はwebサイトの制作、リニューアルがほとんど。
コロナ前から、もちろんwebの仕事もしていました。でも、それ以上に「紙」の仕事を大事にしてきました。
コロナの少し前から「ペーパーレス化」が叫ばれるようになり、確かに便利な部分もありますが、名刺交換までオンラインなど、少し寂しい気持ちもありました。


飲食店が普通に営業できなくなり、ここ日本橋近辺でもたくさんのお店が潰れました。
テイクアウトやデリバリーが増え、これまでは食べられなかった高級店がランチでお弁当を始めたりしています。
出勤時にポストを開けるとテイクアウトやデリバリーの美味しそうなチラシが、毎日のように入っていて、私など誘惑に負けて、ついついオーダーしてしまいますが楽しみでもあります。
「紙」の良さって、こういうところなのです。
実際、チラシを見て、近くにあるのに知らなかったお店が多いこと。広報活動は大事です。

確かにwebでの情報拾集は便利ですが、自分で探しに行く必要があります。
ホームページを作ったりネット広告をしても、ユーザーが「探す」行動を起こさないと届かないのです。
紙は手元に残りやすく購入の機会にも繋がりやすい。紙からホームページに流れるのが自然な流れといえます。
特に特定のエリアに届けたい場合、(実際、日本橋のお店の広告を八王子に打っても意味がない)集客は紙だけでも十分。
そう考えるとスーパーのチラシなどが折り込まれた新聞広告って、すごく理に適っていたのです。
コロナでスーパーのチラシも少なくなり、新聞もwebで読む人が増えたり、購読そのものが減ったりしていますが。

でも、ただでさえ仕事が減っている今、売上を上げるために訴求効果の高い販促物のデザインを作れないという現実がある。
だからデザイン会社も困る(笑)、負の連鎖です。

気軽に人と会えない世の中に、弊社のある中央区のクリニック中心に、あえてDMを配ってみました。4件のお問い合わせをいただきました。
「デザインの御用聞き」サービス。販促物を作りたいけど何を作っていいかわからない、SNS広告の方法がわからないなどのデザインの相談や提案を気軽にしていただくためにご近所だけに限定しました。現状、感染爆発中なので気軽に訪問とはいかないかもしれませんが、そこは臨機応変にオンラインでの打ち合わせ、メールなどを使用します。


弊社のコンセプトは「デザインの便利屋さん」です。
起業以来ずっとやりたいと思いながら、きちんとしたビジネスモデルを展開しないまま、様々な業務を日々手当たり次第行なっていたのが正直なところです。
コロナ禍で終息が見えない状況です。
こんな機会でもなければビジネスを形にすることはなかったかもしれません。
本来なら最初に行うべきビジネスプランの作成や事業計画書など今年に入ってから一気に行いました。
アフターコロナを見据えて…という記事もよく見かけますが、まずは「今」をどうするか…考え、攻めの姿勢で行動するチャンスなのだと思います。

サービスの提供価値について、以前よりも深く考えるようになったと感じています。
どのようにブランディングをして、クリエイティブとして伝えていくのか。
デザインの仕事は「伝える」ことだと思います。


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