イギリスで学ぶ、クモとり術

外にいる虫はOKとして、家の中に虫がいるのはイヤだという人は多いのではないだろうか。
そして本当に虫が苦手な人は、捕まえる時の触覚も、あやめるのも避けたいところではないだろうか。

イギリスにきてこれまで様々な出逢いがあったが、蜘蛛との出逢いはその中の一つである。

思い起こせば、引っ越した家のバスルームの窓や、キッチンの端々、ベッドルームのあらゆる場所が蜘蛛の巣だらけだったことがある。

夜ベッドへ入ろうと、ふと上を見上げてしまったために、巨大蜘蛛を見つけてしまったこともある。
その時は、意外にも、蜘蛛は割といけるという日本人の友人に、電話して相談させてもらった。彼女の見解は「一晩気にして過ごすより、今何とかする方が良い」と、なんだかとても普遍的なものだった。

当時一緒に住んでいたハウスメイトは、生物学の研究者だったため、気になる蜘蛛をカメラにおさめては調べ、翌日どの種類か教えてくれた。

そういえば、階段を降りようと、ふと下を見てしまったために、巨大蜘蛛を踏みそうになり、危うく階段をふみ外しそうになったこともあった。

蜘蛛との思い出は語りきれない。
そしてこの出逢いから学んだこともある。
それは、触らず傷つけない外への移動方法。ビジネスクラスとまでは行かないが、蜘蛛にとっても悪くないはず。

ということで、蜘蛛が苦手な方に伝えたい。
この方法は、以前同じ家に住み「Spider!」と叫び声が上がれば、全ての蜘蛛をとってくれたハウスメイトが教えてくれた。

用意するものは
瓶1つ(蓋を外した状態。無色透明がベター)
雑紙1枚

1.まず、蜘蛛の上に瓶をかぶせます。
2.瓶を少しゆするなどして、蜘蛛を瓶の壁(側面)に誘導します。
3.蓋の代わりに、サッと紙を差し込み、瓶の入り口をふさぎます。
4.手で紙を押さえながら外へ移動し、ふさいでいた紙を除けば、蜘蛛は賢いので自ずと去っていきます。

わかりにくいかもしれないので、絵も書いてみました。


蜘蛛以外にも、飛ばない虫はこちらの方法を応用可能。
飛ぶ虫には、持ち手の長さを調節できる釣り用ネットが役に立つ。
私はFrying Tygerというお店で買った、子ども用の安い釣り用ネットに助けられている(虫取り網みたいな感じ)。

ロンドンは秋になると蜘蛛が家に増える月があると、友人が言っていた。
9月だったか、11月だったかちょっと思い出せないが、
私の瓶はいつでも蓋をはずして待機している。