【感情紀行記】春満月
ここ数年間、自分は孤独である、という現状をコンプレックス、ひいては悩みの種として抱え続けてきた。実際は、家族や親戚、友人たちに恵まれていたので、完全に孤立、孤独であったわけではなかった。しかし、何か社会に対して自分は一人で向き合っているような、少なくともペアではないような感覚に襲われていた。しかし、生活と、それを支える精神がものすごく強力なスタビライザーによって支えられるようになった。自分の確実性や、自分を構成する何かが足らないという状況から、変わったのだ。これまでにないス