pietalian

美術が好きで嫌いです。

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最近の記事

デザインと音楽、流派とパクリ〜オマージュを添えて〜

はじまりまずはじめに言っておかなければ鳴らないのが、私はデザインと音楽両方において門外漢である。 そもそも、専門的に語れるほどの何かを持っていないので、これから書く文章は、私個人の執筆時点での考えである。 パクリ「パクリ」という言葉を聞いた際に思い浮かべるのは、オリジナルの作品があり、それを他者が部分的(または全体的)に、自分の作品の中に入れ込むという状況である。 実際に「パクリ」と言われている事例として記憶に新しいのが、東京オリンピックエンブレム問題であると思う。これは

    • ヴァージン・スーサイズとCURE

      はじまり皆さんは映画の「ヴァージン・スーサイズ」と「CURE」をご覧になったことがあるだろうか。 監督もソフィア・コッポラと黒沢清という、性別も国籍も違う2人が描く映画に、私はひとつの共通点を見つけた(全然関係が無いかもしれない)。 それは、火をつけるライターである。 この文章はほとんどネタバレになっているのでご注意頂きたい。しかし、ネタバレになったところでこの2つの作品の良さは失われることなく、輝きを放つであろう。 ヴァージン・スーサイズ「ヴァージン・スーサイズ」のあらす

      • マイヒーロー、マイエネミー、ジャコメッティ

        はじまり遡れば十九の冬。わたしは大学を休学中。バイト以外はやることが特にないという暮らしをしていた。そんな中、ふらっと立ち寄った美術館で衝撃的な出会いをした。そう、ジャコメッティである。この文章はジャコメッティに対するの己が感情を文字に起こしてみようという実験的な試みである。 マイヒーロー今でも克明に覚えている。中学校の美術の教科書に載っていた、ジャコメッティ<鼻>のホンモノを観た時の衝撃を。 そのゴツゴツとしたフォルム、そしてそれを吊るす素朴なロープと鉄のケージ。 対面し

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