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プロテクター論争?バイクに乗る服装は自由論が、なぜ炎上に向かったのか

※9月14日6:50現在、発端のポスト内容を記憶されていた方から追加の情報をいただきました。追記箇所には「追記」と記載しております。併せて一部接続詞等省いてしまった部分があるためそこにも「追記」と記載しております。

今回は考察や分析ではなくバイクで走りながらしゃべりたいんだけど撮影する時間がないのでnoteで書こうと思います。

X(旧ツイッター)にポストされた、ある女性ライダーを写した写真と数行のコメントから端を発し、2023年9月11日〜12日にかけて盛り上がったプロテクター論争&ライダーの服装は自由論。あるインフルエンサーが扱ったことで、炎上にまで発展した話です。


さいしょに

すでに発端となった思われるポストは削除されています。そして私が見逃しただけかもしれませんが、この件を扱ったインフルエンサーはそのポストをリポストしたり直接扱っていないと記憶しています。そのため私が見たツイートが発端の確証はありません。ただインフルエンサーが扱う直近で服装やプロテクターをワードに含んだメディア付きポストを検索しても該当するポストが私が見たもの以外なかったため、そのポストを前提に話を進めていきます。
もし違う場合は「このポストが発端である」とURL付きでご指摘ください。
次に、私自身オフロードイベント以外ロングツーリングの際もバイク旅の際もプロテクターはつけませんし、夏場は1時間程度の距離なら半袖で運転することもあります。なので私の立場は「バイクに乗る時の服装は自由で良い」です。
なので、バイクに乗る際の服装については今回は言及しません。
もう一点、今回は「炎上」と「議論」と言うキーワードが出てきますが、当事者に起きたことは「炎上」、それいがは「議論」と表記します。

発端

あるXアカウントからポストされた、公道でフルフェイスに黒いタンクトップ、黒いスパッツのようなパンツ姿でバイクにまたがる女性ライダー写真。
添えられた文については正確には覚えていませんが、「すごっ」か「やばっ」という文言があったこと「転んだら怪我」と言った内容も含まれていたように記憶しています。
行間からネガティブさは感じられるものの、ただ服装についての具体的な言及もプロテクターについての言及もされていなかったと記憶しています。
このネガティブさは後段で書きます
追記:発端のポストを記憶されていた方の情報によると、発端のポストは当時「天候が雨降りそうだから肌出した服装で大丈夫かな、と心配する感じのポストだった」そうです。

補足:なぜそこまで覚えているのかというと、お会いしたことはありませんが、その方の持つある技術に魅了されてPIESENGアカウントを始めた当初からフォローしていたためです。
もう一点、先にも書きましたがそもそもの前提としてるポストが発端でない場合、本投稿は私の勘違いによる推論になります。その際は謝罪訂正いたします。

話題

元ポストがすでに削除されていますが、いくつか目にした件のポストへついたリプライは「そんな服装で危ないですね」「長袖を着た方がいい」と言った内容だったと記憶しています。
ここからは後に起こる炎上と議論から推測すると、「バイクに乗る際はプロテクターをつけた方がいい」から「プロテクターをつけない奴はバイクに乗るな」というリプライをつけたユーザーが現れたのだと思います。
これも記憶の限りですが、遂に件のポストには3桁を超えるリプライが付いていたと思います。

インフルエンサーが便乗

あるバイク系ユーチューバーでインフルエンサーがこの話題に乗っかります。
その内容を要約すると
・バイクに乗る時の服装は自由だ
・事故のほとんどは速度超過で起きる
・速度超過事故ではプロテクターは無意味だ
・バイクは自己責任
後段で
・プロテクターはつけないよりつけた方がいい

この意見は私ももっともだと思います。

そして炎上へ

まずこの時点で若干炎上と服装自由派とプロテクター必要派の構図で議論が始まります。
普段あまりプロテクターをつけない、または全くつけない属性が服装自由派、リスクヘッジで普段からプロテクターをつける、またはなるべくつける属性がプロテクター必要派です。
正直どうでもいい話です。
ここでプロテクター必要派のアカウントの幾つか(統計をとっていないのため実数は不明)がこのインフルエンサーに対し「幻滅した」「また適当なこと言っている」と言った、引用ポストやスクリーンショット付きポストを始めました。

加速する炎上

インフルエンサーが連投したポストに対し、救急で対応する医師と思われるアカウントから引用リポストが行われます。
引用リポストがついた元ポストを要約すると
・他人にプレテクターどうのこうのいう奴は気持ち悪い
・薄着で乗るならいつもより気をつけて運転すればよい
・近所に行くのにいちいちつけない

と言ったものです。
医師と思われるアカウントの引用リポストは要約すると、「バイク事故で運ばれてくる患者の状態を見てもプロテクターが不要だと言えるのか?」というものです。
※2023年9月13日時点引用リポストが一覧で見られなくなったため私の記憶です。

論点のすり替え

この直後、論点のすり替えが行われます。
先にあげた「プロテクターを付けろと他者に押し付ける奴はキモい」に転換します。
そして「女の子の画像を盗撮してプロテクター付けろと押し付けるおっさんキモ」となります。※「そして」と「となります。」を追記
これはバイクに乗る服装もプロテクターも関係ありません。
議論の放棄です。議論を放棄する方法は二つあります。その「議論から外れる」と「論点をすり替える」の二つです。

炎上の矛先

どのタイミングかわかりませんが、発端となったポストは削除されました。
削除直後にされたポストでは炎上したことが伺える内容が記されていたので、おそらく発端のポストにインフルエンサーのファンが「盗撮犯」のレッテル貼りを残しに行ったことが予想されます。
俗にいう「犬笛」と言われるものです。

盗撮の要件を満たすか

ここで本題から少しずれますが補足を加えます。
よくSNS上で第3者を無断で撮影し公開すると「盗撮」だと炎上することがあります。
ただ今回のポストは各都道府県の迷惑防止条例違反または軽犯罪法違反に該当するものではないと思われるため「盗撮」の要件は満しません。また肖像権は申告罪なので、該当の女性ライダー以外、被害を訴えることはできないと思われます。
逆に、第三者に対し「盗撮」「キモい」ということは名誉毀損に当たる可能性があると考えられます。
もし法律に詳しい方がいらっしゃいましたらご指摘ください。

なぜ炎上が起こったのか

今回の炎上には2つの対象があります。
一つは、発端のポストを行ったアカウント
もう一つは、発端のポストを拾ったインフルエンサー

まずはインフルエンサーの方から見ていきます。
このインフルエンサーはバイク系のユーチューバーをしており、バイクのレビュー、豆知識、整備、バイクに関する時事ネタを主に扱っています。
その中にはニュースやSNSで話題になったバイク事故を独自に分析して解説したものもあります。またバイク関連メーカーなどのイベントにゲスト参加したりもしています。
なぜこのインフルエンサーが炎上したかというと簡単です。
答えは「立場」です。
この方はよく「二輪車の普及(業界の盛り上がり)」や「啓蒙活動」とという言葉を口にしています。
そういう立場の方が「プロテクターは無意味」と先に言ってしまったことは軽率以外の何者でもなく、このインフルエンサーが炎上したきっかけだと考えられます。
これが「長袖の方がいいし、プロテクターはつけた方がいいとは思うけど、バイクに乗る時の服装は自由だと私は思っています」
ならここまでの炎上にはならなかったと考えます。

次に、発端のポストのアカウント(以下投稿者)について見ていきます。
発端のポストが削除されているため、私が目にした時点までのものではありますが、発端のポストを盗撮や晒しあげだと非難するようなものはなかった記憶しています。
また先にも書いたように服装についての言及もましてやプロテクターについても書かれていません。あくまでも服装やプロテクターについては発端のポストに付いてリプライでついていたものだと思われます。
それでは、なぜ投稿者は炎上したのか?
インフルエンサーが「付け火」した言っていいかと思います。
話題を取り上げたインフルエンサーはどういう意図かは不明ですが、服装・プロテクター議論に展開し、さらには「盗撮」「おっさん」「キモ」と論点をすり替えています。
客観的に見ると、自分に向いた矛先を投稿者へ向けた形に見えます。
ただ発端のポストから発展した議論はテーマは
・バイクに乗る際の服装は自由かどうか

・プロテクターが必要かそうでないか
この2点のみです。
実際には投稿者が「盗撮犯のキモいおっさん」という立場であるかどうかはこの2点には一切関係ありません。

人によって反応は変わるのか?

バイクに乗る際の服装は自由論とプロテクターが必要論の発端にポストしたアカウントの属性は必要だったのでしょうか?

それならもし仮に、この投稿者がこれからバイクの免許を取ろうとしている若い女性だったら?ポストに含まれた言葉の意味が「憧れ」だったら?
もし仮に、この投稿者が免許を取得して久しいベテランの女性ライダーだったら?過去に自分が通ってきた道から少しの不安と心配を込めて、または当時の自分を思い出しての回顧の意味合いを込めてのポストだったら?
このインフルエンサーはこの話題を取り扱ったのでしょうか?
そしてこのテーマは炎上に発展したのでしょうか?
おそらく、他人の服装にとやかく言ってプロテクターを付けろと盗撮写真を公開するおっさん=キモいおっさんだから扱ったのではないかと私は考えています。

さいごに

今回の記事はもともと書くつもりはありませんでした。
ただ別のバイク系ユーチューバーの方がこの件を扱った動画の冒頭で「キモいおっさんが女性ライダーを晒した」と口にしたので、扱うことにしました。

種明かしをすると、
発端となったポストが私が目にしたものだとしたら、そのアカウントは女性ライダーの方です。相当気合いの入ったバイクでガンガン走っている方です。
先にも書いたように、件のポストには服装についての具体的な言及もプロテクターについての言及もされていなかったと記憶しています。
最初に書いた行間から感じられるネガティブさは、上で書いた過去自分が通ってきた道からの不安や心配と感じられるものでした。
そして、おそらく件のポストに悪意は全くないでしょう。

追記:先にも補足いただいた内容として追記したように、発端のポストは「天候が雨降りそうだから肌出した服装で大丈夫かな、と心配する感じのポストだった」ものです。私が感じたネカティブさは勘違いで、もっぱら他意ないものと言っていいでしょう。
また発端のポストに沸いてきた他人にプロテクターや服装を強要するプロテクター必要過激派に対して嫌悪感を感じ「キモい」と表現することは個人の自由だと私は思います。だからと言って、属性の異なる人間(この場合は投稿者)を含めて「キモいおっさん」と言うレッテルを貼り論をすり替え矛先を変える行為は卑怯なやり口だと私は考えます。

今回の件で言えることは、一見他愛もないことに付け火して回る人間がいると言うことです。
そして、背景を知らない人間が誰かが貼ったレッテルを鵜呑みにして気づかず薪を焚べる人間になることもある、と言うことです。
今回の件は、自分は付け火人や薪焚べ人にならぬよう気をつけないといけない、と改めて肝に銘じる出来事でした。

それでは今回のnoteはこの辺で

ご拝読ありがとうございました。PIESENGでした。

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