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自転車でのヘルメット着用が努力義務化、世界では少数派。

2023年4月、道路交通法の改正に伴い、自転車に乗るすべての人はヘルメットを着けるように努めなければならなくなりました。着用は“努力義務”で、罰則はありません。

世界での法規制を見ると、以下の通りです。

自転車でのヘルメット着用義務、世界では少数派

殆どの国が緑の、ヘルメット着用に関する法規制が無い国に該当します。
濃い青は、一部の地域・州などで着用義務がある国で、カナダ・アメリカなどがこれにあたります。
黄色は、子供など一定の年齢以下の人に対してヘルメットの着用義務を定めています。欧州を中心に数カ国存在します。
オレンジは罰則を課さない努力義務を定めている国で、南アフリカなどに加え、日本も今回仲間入りしました。
赤は、自転車運転中のヘルメットが義務化されている国(罰則あり)で、オーストラリア・ニュージーランドなど、南半球に多いようです。

日本では年々交通事故が減少しているそうです。
交通事故総合分析センターの調べでは、2022年度は 300,839 件で前年比 -1.4%、 2021年度は 305,196 件で -1.3% と、毎年1%強減少しています。
しかしながら、交通事故全体が減少する中、自転車事故は減少しておらず、結果として自転車事故の比率が高まっており、今回のヘルメット着用 努力義務化へとつながったようです。

一方で利用者は、着用後のヘルメットの取り扱いに不便を感じているようです。
盗難の可能性を考えると自転車に置いてはおけない、かといって持ち歩くにはかさばって重いことから、ヘルメット着用が進んでいません。ヘアスタイルへの影響などもあるかと思われます。
ヘルメットの取り扱いを解決するためには、自転車駐輪所にヘルメット用のコインロッカーを併設することなどが考えられますが、どこまで進むでしょうか?

個人的には当面ヘルメット着用を検討しないような気がします。


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