見出し画像

FIFA 女子W杯放映権の目標額に1億ドル未達

女子ワールドカップがいよいよ7月20日開幕します。
日本国内でのテレビ放送について、NHKが放送することで国際サッカー連盟(FIFA)と合意したことが発表されました。FIFAの求める額と、日本の放送局の提示した額に大きな乖離があったことから開催間際までの交渉となりました。

そのような各国放送局との厳しい交渉の影響か、FIFAは大会の放映権料が、目標額に対して約1億ドル(約145億円)未達とのことです。

ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、FIFAは放映権総額を3億ドル(約435億円)とする売上を目指していたが、2億ドル(約290億円)に近い金額で落ち着くことになったそうです。

これまでFIFAは男子のワールドカップの放映権とセットで女子ワールドカップも販売していましたが、今年はFIFAが個別に放映権を販売した初めての大会でした。

5月、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、欧州の主要5カ国からの放映権額の提示を「世界中の女性に対する平手打ち」であるとし、提示金額が改善されない限り、テレビ放送が行われない可能性があると警告していました。
ヨーロッパでの女子ワールドカップの視聴者数は、男子のワールドカップの50~60%であるにもかかわらず、"ビッグ5 "と呼ばれるヨーロッパ主要国における放送局からの提示金額は、男子のワールドカップの20分の1から100分の1となっていたことが主な理由です。

ところが6月、欧州放送連合 EBU との契約にビッグ5とウクライナが加わり、主な欧州諸国でワールドカップが無料放送されることが決定しました。

しかし、この契約に基づくBBCとITVとの放映権負担は約900万ポンド(約16億円)と言われており、男子のカタールワールドカップの実に8%相当でしかありません。

EBUが契約したため、英国ではEBU加盟のBBCとITVが女子ワールドカップを中継

一方米国では、Foxが女子ワールドカップの放映権を獲得していますが、広告枠の販売は好調で、6月までに広告枠の90%を売り切り、すでに2019年大会よりも50%多い売上を記録しているそうです。

Fox Sportsによると、FIFAがアメリカ代表をオーストラリアではなくニュージーランドのグループにした理由は、ニュージーランドのほうが米国にとって時差の都合がいいからだそうです。

米国ではFox Sportsが放映権を獲得

日本は時差の問題があまりないので、ワールドカップをライブで楽しめます。NHKの放送予定はこちら。

初戦は対ザンビア、22日土曜日の16時です!

NHK放送予定




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?