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より正確なギターのイントネーション調整 ~⑨弊害~

ギターのオクターブ調整の考え方を一歩進め、より正確なピッチをフレット上で得るためのチャレンジです。

最初から読みたい方はこちらからどうぞ。

最後に、これらの調整がもたらすかもしれない弊害について記しておきます。

弊害

バンド演奏やセッションにおいて、前述のように調整したギターと、通常の12フレット実音ハーモニクスで調整したギターは、中間フレット領域のピッチが明らかに異なる場合があります(本当はこちらのほうがより正確かも知れないのですが)。

そうするとバンド内のピッチは不揃いで音が濁る可能性があります。場合によってはピッチのあまり良くないベーシストとの組み合わせでも同様のことが起きる可能性があります。キーボードやシンセだけの音場であれば問題は起きませんが、実際は色々とあるとご認識ください。

ちなみに実体験としてバンドに複数ギターがいる状態でこれが起きました。仕方ないので、他の人のギターを私の調整法で調整してあげたところ、「こんなにピッチが良いギターだったんですね。コードワークがすいすい決まって気持ち良すぎます!」という展開でめでたしめでたしとなりました。何事も全体のバランスであります。

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