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より正確なギターのイントネーション調整 ~⑦実際に調整 2~

ギターのオクターブ調整の考え方を一歩進め、より正確なピッチをフレット上で得るためのチャレンジです。

最初から読みたい方はこちらからどうぞ。

調整法その2:チューニングメーター+耳による調整法

こちらは実際の調整にチューニングメーターを使わず、耳で調整する方法です。

まず前述の調整法その1と同様に各開放弦をチューニングメーターで正確に合わせます。

その後「必ずほかの開放弦と和音にしつつ」調整対象の弦のピッチを「耳で判断」していきます。チューニングメーターは使いません。具体的には4弦を調整するとして、常に1、2弦の開放弦を鳴らしながら、4弦の開放、2、9、12、14、21フレットを押弦し和音の響きを見ます。

※ これは開放弦のチューニング以外、全て耳で判断します!(耳にある程度自信が必要です)

響きの調子を耳で判断する

この時に2と14、9と21がそれぞれ極力同じ響きになるように4弦ブリッジ駒位置を調整します。響きのうねりを見やすくするために歪ませた音を耳で判断するのが良いでしょう。

ほかの弦も同様に見ていきますが、他の開放弦との組み合わせでなるべくパワーコードの関係(1度か5度)になるように音程を選んでください。3度はダメです。(聴感でついつい純正律方向が気持ちよく感じるため)

この方法では特定のフレットポジションをデジタルに合わせたわけではないので、万能ではないかもしれませんが、響きは独特の自然さを感じられるかと思います。また耳が気持ち良いと判断した結果、ハイポジションはチューニングメーター針で少しシャープしているかもしれません。

こちらの調整方法では、チューニングは各弦開放実音で行うことが可能です。

音源サンプル

こちらも音源サンプルを置きます。上記の方法で耳で調整したアメプロ2ストラトでバッキングとソロを弾いています。ライン録音ですがピッチが良いことでどこか奥行きやエアー感まで感じられるような不思議な演奏です。(個人の感想ですが)


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