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より正確なギターのイントネーション調整 ~④概説 3~

ギターのオクターブ調整の考え方を一歩進め、より正確なピッチをフレット上で得るためのチャレンジです。

最初から読みたい方はこちらからどうぞ。

押弦方法

ちゃんと訓練しないと、フレットを押さえた時に無意識に音程がシャープ/フラットする運指になっている場合があります。ヘッド側に引っ張りながら押弦すると音程はシャープし、ピックアップ側に押しながら押弦すると音程はフラットします。実際の演奏時はさておき、調整時に無用のシャープ/フラットは必要ありませんので注意しましょう。

押弦によってシャープしてるのかフラットしているのか、うまく判断できないときはチューニングメーターを見ながら押弦してみつつ、弦が浮くギリギリまで力を抜いてみましょう。そこがおそらくイーブンなピッチです。ともあれ、これは訓練が必要です。実際の演奏でも正確なピッチのために役立つので是非とも会得してみてください。

あまり古い弦では・・・

調整にあたり毎回新品の弦である必要はありませんし、古くなると絶望的にピッチがおかしくなることも然程ない(少しは当然ある)のですが、あまりに古い弦(一部錆びている、汚れが付着している、ピッキングによってコーティングが削れてささくれている 等)は評価に値しませんので、なるべくクリーンな弦で調整しましょう。

ギター → 歪みペダル → チューニングメーター?

歪ませて使うことの多い人は、ピッチ測定も歪ませた音をチューニングメーターに読ませてやってみましょう。そのほうが実際の出音に近い判断ができると思います。歪ませると倍音が増え、チューニングメーターの針も暴れがちになりますので、ギターのボリュームを少し絞るか、トーンを絞って丸い音にしてあげましょう。

クリーントーンでも歪んでいても同じじゃないかと思うかもしれませんが、これが案外異なる結果をもたらすのです。むしろクリーンのほうがチューニングメーターは違う倍音を拾って誤判断する印象があります。(個人の感想ですが)

歪ませるとクリーンよりもサスティーンが出ます。それによりチューニングメーターが減衰過程の本来小音量となる段階を正しく認識できるのも良いのかなと思っています。

立って?座って?

もっと言うと、立って演奏か座って演奏かによってもネックにかかる応力が変わってしまい、厳密にいうとピッチにも影響があるかもしれません。ライブで立って弾く前提なら調整も立って? これは皆さんでご判断ください。

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