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より正確なギターのイントネーション調整 ~③概説 2~

ギターのオクターブ調整の考え方を一歩進め、より正確なピッチをフレット上で得るためのチャレンジです。

最初から読みたい方はこちらからどうぞ。

すみません。話がそれました。戻します。

信頼できるチューニングメーターを用意する

前述の通り、何をするにも開放弦を正確にチューニングすることから始まりますので、正確なチューニングメーターを用意しましょう。できればチューニング誤差がわかりやすいもの、単純なLED方式よりは針式またはストロボ式で1~2セントの違いも識別できるようなものが良いでしょう。どれくらいズレているかを知り、それを目視確認できてピッチを調整できることが重要ですので。

ピックアップの高さ

音の好みはさておき、ピックアップが弦に近いと弦振動は乱れます。乱れ方は上がるか下がるかの単調なものだけでなく、モジュレーションがかかったようにいつまでも安定しなかったり、12弦ギターのようにまるで複数弦が鳴っているように複数ピッチが共存して揺らいだりすることもあります。

みんな大好きストラトのスタガードポールピースでは往々にして3弦がポールピースに近づきがちになり、ハイポジションのピッチが乱れやすいです。

これはもう音色との兼ね合いで良いところを探していくしかないですが、一般にピックアップが弦から遠いほどピッチ面で有利なのは間違いないので、皆さんで良いところを見つけてみてください。

ピッチ確認するときのピックアップセレクト

前述のピックアップと弦が近い状態では、フロントピックアップとリアピックアップで拾うピッチがちょっと違うなんてことが起きえます。これは好みかと思いますが、歪んだギターサウンドを多用する場合はリア主体でピッチ測定するのが良いかと思います。もしくは複数ピックアップのミックスにて。弦振動の暴れでピッチ測定を誤判断しないようにしたいところです。

ピッチ確認するときの弾き方とピッチ確認タイミング

チューニングメーターでピッチ確認するときはあまり強く弾きすぎないようにしましょう。中間から極弱めくらいのピッキングでチューニングメーターの針を見るのが良いと思います。強く弾くと弦振動に余計な乱れが出ます。

またすべての弦について、ピッキング直後はややシャープ、その後フラットして終息か、もう一度ややピッチ上昇といった傾向がありますので、これも注意が必要です。

私個人は最終的な減衰時のピッチで判断するほうが好みです。これは常時高速フルピッキングするスタイルだとピッキング直後で判断するほうが良いかもしれませんね。(ただしその後の減衰では各弦のピッチはバラバラになる可能性が高いと思いますが)

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