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アンパンマンと新型コロナウィルス

新型コロナウィルスに関して日々流されるニュースに私たちがおそらく否応なしにある程度洗脳されているのは、以前住んでいた近所のスーパーでの体験と被る気がします。

そのスーパーはレジ脇がお菓子売り場で、会計の列に並んでいる間ずっとアンパンマンのお菓子のプロモーションソングを聴かされます。

「♫アンパンマンは君っだ〜♫」

というサビの歌詞に、長らく「違うし」と心の中で突っ込んでいましたが、それでも特に仕事の後で疲れてたりすると、会計待ちの長い列に並ぶ間、延々とリピートされる「アンパンマン=私」イメージに、

「そこまで言うならそれでいいよ」

と、アンパンマンであることを受け入れそうな自分がいました。

リピート効果の威力。洗脳とは身近なところで起こるのですね。

メディアの報道のソースとなっている数字や統計には嘘がなくても、それをどういうトーンで伝えるのか。データのすべてを出すとか作為的に抽出された部分のみなのか。ほんの少しのさじ加減で、全く違うイメージができあがり、ただでさえ忙しく、考えなければならないこと、悩むことだってたくさんある私たちは、仕事の後で疲れていた時の私のようにアンパンマンであることを受け入れる、否、作り上げられたイメージをそのまま受け入れてしまいがち。

「洗脳されないように、情報に踊らされないように気をつけましょう」

というのは簡単だけれど、人の脳は洗脳されることも情報に踊らされることも基本的には好き、という構造になっているのも事実。せめて、そこから差別や偏見といったネガティブなエネルギーが広がることだけは防ぎたい。もう結構広がってしまっているけど、その勢いを逆方向にリバースする力が、私たちひとりひとり、みんなにあると信じたいです。



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