13日目 廿日市〜防府
■6月5日(13日目)
廿日市~防府 97km
【日記】
5:00 起床
6:30 出発 おじいちゃんに元気をあげる
8:00 休憩
支援@大学時代の友達(ガルボー)
10:00 休憩
支援@おじちゃん(1000円)
支援@バイク乗りおじちゃん(炭酸水)
支援@大学時代の友達(PayPay1000円)
支援@(スタバギフト)
11:00 支援@デート中の奥さん(スタババームクーヘン)
13:00 支援@仕事の休憩中お兄さん(500円)
13:30 徳山駅
15:00 友達おすすめのラーメン屋
17:00 防府駅着
17:00 ホテルチェックイン
22:00 夕飯
23:00 就寝
1.旅一番のロングライド
ラスト追い込みとばかりに、ロングライドデー。
3日ぶりに一日中太陽サンサン。気分も快晴。
(よし、気合い入れて漕ぎまくるデー!)
因みに、この日が自転車で走った距離、最長記録。97kmだった。
ゲストハウスの前で出発前の写真を撮っていると、チャリンコ乗りのおっちゃんに話しかけられた。
「わしも若い頃九州一周したもんだ。そのときは金もなかったから野宿しながら3000円だけかかって行ったもんだ」
懐かしそうに、昔話の旅の話をしていた。
きっとわたしのしていることが「あの頃」を思い出すきっかけになったんだろうなぁ。
10分後、思い出話に花を咲かせたおじいちゃん。
「ありがとう。元気をもらえたよ。今日は良い日になった」そう言うと
ほっほっほと笑いながらチャリンコで走り去っていった。
応援してもらえる人は、わたしと共通点があったり共感してくれる人が多い。
それにわたしが知らないだけで、意外と旅に出たことがある人って多いのでは?
とにかく、ひたすら漕ぐ。ただ前に進むだけ。そんな日和だ。
1時間半こいで休憩を2セット。
最近はちゃんと自転車で走ってるから、つねにマインドフルネス。
途中の休憩で、大学時代の友達から資金や飲み物をもらいながら進む。
地元が山口の友達からメッセージや支援が続々届く。
「山口県までよく来たね!」とラインギフトのプレゼント。
「岩国はわたしの地元!」とメッセージ。
わたしにとっては通り道でも、だれかにとっては故郷。
わたしがこの旅で通った場所には、いつだって日常のくらしがある。
その土地に住む人だけが知っている、あなたの好きな故郷を教えてもらいたいな。
10時。コンビニ休憩。
些細なことだが、旅一イラッとした出来事が起きた。
わたしは腹ごしらえに、最近ハマってるハード系のパンを購入。
ちょっと温めたほうが美味しそう。「温めお願いします」
・・・チンッ。「・・・。」イラッ。
熱くなりすぎて、パンがぶよぶよに。
(くっそー!楽しみにしていたのに!!食べ物恨みは恐ろしいんだからな!)食いしん坊のわたしのハラワタが煮えくり返る。
(この時の食べ物への執念恐るべし。笑)
この旅で、食べることの喜びをさらに身に沁みているわたしは、三大欲求の最下層で一喜一憂する。
(いつでも食えるわけじゃねんだぞ!もっと大事に扱え!!)
憤慨するも「交換してください」が言えないわたし。
渋々ぶよぶよのかたまりを口に運ぶ。
しかも猫舌だからやけどしそう。(あちっ)
2.Together Lunch!
12時半。
パンの熱さに負けないくらい、気温も上がっていた。
アジィ~。最後の最後で気候という敵が襲いかかる。
(だが、私はこんなんじゃ負けないんだからね!)
己との戦いを繰りかえす。
この日も、ひたすら漕いでばかりだ。
人と話していなかったので、誰かいないかな~と声をかけてくもらえるまで走ってみる。
すると、仕事のお昼休み中の2人組のお兄さんと出会った。
この先のラーメン屋でお昼を一緒に食べることに。
いけめんお兄さんとご飯食べれる。うれしい~!
浮かれつつ、合流場所である3km離れたラーメン屋へ向かった。
目的地に着くと、お兄さんが手招きしている。
「ごめんね、お店すごい混んでて時間がないからご一緒できないや。これで何か買って」
と500円の支援。
(残念。新しい人とお話できるチャンスが。)
人と話したかったわたしは肩を落とす。
「まぁこういうこともあるよね!」
気を取り直して足を進める。
駅にいけばな何かしらあると思い、徳山駅へ。
インスタを覗くと、メッセージが入っていた。
「さっき徳山で見かけました!よかったらご飯ご馳走します!」
(おー!)わたしはテンションが上がった。
しかし、メッセージに気づくタイミングが遅かったからか、
返信したときには、時既に遅しだった。
もっと早く気づいていれば。結局、トゥギャザーランチは失敗におわった。今日はツイてない日なの?
期待しすぎると、に入らないのかな?
波をかきわけると波は逃げていくかのように、追うと逃げていくのかもしれない。
今日はひたすら走り切るフェーズなのかな。
自分の都合の良いように因果関係をこじつけてみる。
それにしても、山口に入ってから、手を降ってくれる人が多くなってきた。ちょっとのリアクションでも反応してくれることが嬉しい。
2.みんなの故郷めぐり
お昼ごはん探しのミッションは続く。
せっかくなら、この地をよく知っている人のおすすめが食べたい。
その土地の人しか知らないようなニッチな場所を求めて。
その方が私だけが知っている秘密感あって私はすき。
ふと思い出す、元シェアメイトは徳山が地元だ。
おすすめランチを聞こうと電話した。
どうやら「ラーメン太陽」というラーメン屋さんは、シェアメイトにとっての故郷の味みたいだ。
さっそく行ってみることに。
あっさりしてて食べやすいとんこつラーメン。素朴な味だ。
ラーメンといえばガツン!とした胃が重くなるイメージだったが、ここのは女性でもサラリと食べられる。
店内の様子やラーメンの写真を送ると、懐かしがっていた。
「友達の故郷巡りの旅」もおもしろそうだなぁ。
新たなアイディアが降ってきた。いつかやってみたい。
自分のルーツを探ることは、自分を知るチャンス。
知ることが幸せの第一歩だとわたしは思う。
17時。今日の目的地、防府駅に到着。
人とガッツリ話さない日だったので、思ったより早めに目的地に着いた。(過去最長距離走ったのに優秀)
ホテルチェックイン後。
ベッドでごろごろしながらスマホをいじっていると、連絡が入っていた。
大学時代に一緒にサッカーをしたチームメイトだ。PayPayで支援してくれた。
いつも部活のチームを引っ張っていってくれた、情に厚い友達だ。
彼女は言いたいことはまっすぐ相手に伝えられるし、好き、嫌いもはっきり想いを伝えられる子だ。
気の弱いわたしは当時は、本音で向き合えなかった。
無難な対応ばかりで、それとなく接してしまっていた。
それでも、わたしのやりたいことを応援してくれる彼女の思いやりに心を打たれた。
家族とも今の恋人とも仲良しで、幸せそうな彼女をみると羨ましくもあった。
いつかわたしも彼女みたいに堂々と自分の意見が言える人になりたいな。
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