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#1 旅する書道家

これは、わたしが、旅する書道家として
経済的独立をするまでのお話だ。
自由とは、自分に由ること。自分を頼りにすること。
誰の人生でもなく、自分の人生に誇りを持って生きる。
不器用で泣き虫でぽんこつな少女の、泥くさい人間ストーリーである。

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2022年10月
「旅する書道家」次なる夢だ。
夢はその時その時で変化していくものだ。
遠い未来(3年後)を思い描くと、あまり現実味がわかず
なんだか中途半端におわってしまう。
そりゃあ私だって始めは「村作りたい」と意気込んで飛び出した。
だが、知らないことだらけのわたしは、現実を見た。
乗り越えなければいけないクエストが山積みだったのだ。
そして、どこへ行こうとしても、結局お金がかかるという問題に
ぶちあたるのだ。
なんて世界だ。この世界で夢をみることはできないのか?
心が折れかける。
今までのらりくらりと旅をして、好きなことして生きていた。
周りの人の助けあってのことだった。
大変な思いして働いているのに、働きもせず遊んで暮らしているヤツ。
そんな空気感をひしひしと感じた。
大切な人にお金の面で負担をかけていることも。
マイナスのスパイラルに陥っていた。

朝起きたときの喪失感を抱え一日がスタートしていた。
思い詰めすぎて、ただただ焦っていた。
考えて考えて思考だけがぐるぐるしていた。
毎日、頭を使いすぎてへとへとだ…
もう脳みそがはち切れる。と思った

だが、ある瞬間、吹っ切れた。
もう沈むとこまで沈んだ。
あとは登るだけ。
上しかない。
もう失う恐怖に怯えるなてまっぴらだ。
これからは自分の実力で稼いで、生きて、恩返しすればいいこと。

そして、今度は胸張って堂々と旅に出たい。
場所にとらわれずに自由に働きたい。
自分の持っているもの、オンリーワンのもので生きていきたい。

お前にあるものはなんだ?

・・・💡
「書こう。」
幸いにもわたしは、書道を10年間続けてきた。
家族やまわりのひとからも、感心してもらえた。
わたしは10年ぶりに当時習っていた習字の先生のところへ会いに行った。
「書道を売りたいんです」
最近かいた作品をみせた。
「あらぁ、素晴らしい。これは活かさないのはもったいないね。」
先生からのお墨付きをいただいた。
わたしの心は自信に満ちた。
わたし、かくよ。
あとは、自分を生かせる場所を見つけるんだ。
これで生きてく。これで米を食う。
今までの落ち込みが、うそのように活力が湧いてきた。
「わたしを求めてくれて、ありがとうございます」
MOROHAの振動でわたしの心も震えた。


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