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サッカー観戦もすごい好きなんで僕。

そんなん言われなくても知ってるよ、って感じのことばっかり書いてると思うんですけど、書かせてください、好きなんで。すいません。

世界最高峰リーグといわれて久しい、England Premier League において、3人の日本人選手が活躍している。

冨安健洋、三笘薫、遠藤航。

それぞれ能力が高く、現日本代表(以下代表)においても欠かせないピースだが、その中でも特に欠かせない存在といえるのが、代表キャプテン、遠藤航だ。

来月で31歳になる彼は2023-2024シーズンより強豪リヴァプール(以下レッズ)に移籍した。サッカー界では31歳といえばもう立派なベテラン、爆発的な成長はないけれど実績に見合う安定したパフォーマンスを発揮してくれる、という見立てが一般的だとは思うが、レッズでの彼は違う。24、5歳ぐらいのそれなのだ。

彼のレッズ移籍前の強みは守備時における対人能力の高さとリーダーシップ。だが攻撃時においては特筆すべき部分はないように感じられた。
現代サッカーは「FWは点取ったら他はやらんでいい」みたいな考え方が徐々に減ってきて(いやーでも、FWは点取らんと話にならんかも)、多彩な能力を誇り、ウィークポイントの少ない選手ほどいい選手とされる。
そういう意味で攻撃能力の面で課題を抱える遠藤航がレッズで輝くことができるのか、また出場機会が減れば代表でのパフォーマンスにも悪影響が出るんじゃないか、不安があった。

移籍まもない頃は攻撃時、チームメイトとのパススピードに差があり、パスを受け取ってからの判断にも遅れが見られ、それがチームにも、遠藤航が本来持つ守備能力にも悪影響を及ぼしているように見られた。
だが、同じポジションでスタメンの座を争う選手の怪我により、10月以降出場機会が増え、まるで漫画のように一気に能力が開花した。

それまで感じていた、「パスをもらう、もらってからの動き」に一切のぎこちなさが消えた。サッカーにおける一番基礎的な動作にエレガントさすら漂い出した。さらに、後方からのパスを受け取って前線へ繋ぐパスにも鋭さが光るようになった。

つまり、遠藤航は、たった3ヶ月で超一流のフットボーラーに成り上がった。

そして、ここからが本題なのだが、現在カタール開催されているアジアカップにおける代表の苦戦について。

ここまでの予選2試合、監督は4-2-3-1システムを軸に戦っている。このシステムはオシム監督時代から20年近く代表で採用されている、いわばDNAともいえるシステムで、「代表のシステムといえば、これ」感がすごい。故に、プレーする選手の理解も深いが、対戦相手にとっても対策が立てやすい。それが、敗戦したイラク戦での1失点目で顕著にあらわれた。中央を2枚で守るため、サイドが手薄になる。そこを突破され、切り込まれ、失点。突破を許した選手、最後失点を防げなかったGKに非難が集まりがちだが、システム上の弱点を突かれた、ただそれだけのこと。

今の代表におけるシステムの最適解は4-1-4-1だと僕は思う。遠藤航の能力が最大限発揮されるシステム、つまり、レッズのシステムをそのままコピーしてもーたらええねん!っていう話。
そして、このシステムに代表のベストメンバーを配すならこうだ。

DFは左から伊藤洋輝、板倉滉、冨安健洋、菅原由勢。アンカーに遠藤航。インサイドハーフ2枚は守田英正と鎌田大地(アジアカップは召集外なので、現状なら佐野海舟)。左ウイングに三笘薫、右ウイングに久保建英、そしてトップに上田綺世。

このシステムの問題点をあげよう。

まず、このシステムには日本人の好きな「トップ下」というポジションが存在しない。だから今大会で活躍している南野選手にはフィットしない。
次に、インサイドハーフの選手は攻撃の繋ぎをしつつサイドのケアもする必要があるので、センスや運動量が問われる難しいポジションになってくるが、このポジションをこなせる選手が代表には少ない。
そして、インサイドハーフがサイドのケアをすると、当然中央は手薄になる。その広大なスペースをアンカーの選手は1人で対応しなければならない。世界のトップと戦うのを想定したとき、それができるのは現在の代表においては遠藤航ただ1人。

ロマン溢れすぎてやばくないっすか。
代表がレッズのサッカーやるなんて。
やれないことないと思うんすよ、マジで。
すごすぎる。

少なくとも、遠藤航をボランチ2枚の一角に据えるのは役不足。余った1枚をトップに回したほうがいいぐらい。遠藤航を試合に出すなら、ボランチは1枚にすべき。これは強く言いたい。
遠藤航が好きだから。

今の代表のサッカーはめちゃくちゃ面白い。アジアレベルでは、それこそ抜けてる。代表に勝ったイラクの選手が試合後の会見で涙したのも頷ける。

僕の生きている間にW杯で代表が優勝する、これは全然有り得ること。
サッカー日本代表をこれからも応援し続けます。ありがとう、そして頑張れ、日本代表!
(アジアカップは始まったばかり。楽しみます)

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