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ふと聞こえてくる

「(他クラスを含めた学年全体じゃなく)このクラスだけでやるのがいいな〜」

というつぶやきから何がわかるか。

少人数で行ったほうが活動の密度が高いから。

近しい人が多いから気を遣う場面が少ないから。

そもそも大所帯での活動が不得手だから。

はたまた、他の集団に対して肯定的な印象がないから。

私たちが所属しているコミュニティには常に個が規定する「内」と「外」という構造が存在する。

そして私たちは内に閉じて活動する方が心理的な負荷が小さいことを知っている。

一方で、閉じてしまうことによって起こる弊害と、広げる努力によって世界が拡張していくことも理解している。

集団として、閉じよう閉じようと働きかけていくことは、集団の維持発展に黄色信号を灯すことになる。

大人でも閉じる行動様式を見てきた。何より放っておくと自分がそうなる。

わかっていてもそう振る舞ってしまうことがあるとすればその背景に、経験を重ねて強化されたから、ということがあるかもしれない。

ふとした「閉じる」呟きに対しての反応、言葉、表情、などに強化を促す機微が潜んでいるとしたら私たちの責任は大きいものだなと思う。

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