乳について

大学時代、人類学のゼミにいたのでよくメディアセンターにいりびたり古い文化人類学の本を読み漁っていた。
そんな中でこんな話を見つけた。
北アフリカのとある民族では、たとえ夫婦間でも、成人男性が女性の乳を吸うと、なんと棒で打ち殺されるというルールがあるという。
乳を吸ったくらいで死刑、と衝撃を受け、なにか呪術的な意味合いとか、女性の乳房に対するリスペクトがあるのだろうか、とその時は思った。

しかし今思い返すと、口の中には何千(何万?)という細菌がいるのだ。
それが乳を介して乳児の口に入ったら、乳児が死んだり弱ったりして大変だ。

その部族に歯磨きの習慣はないかもしれないし、多産の世界では女性は孕んでは授乳してを繰り返しているのだろうと思う。

現実的に乳に口で触れると部族にとって存続の危機だし、乳はいつも乳児のものであってすけべな対象である余裕などないんだろうな、と思った。

乳は本当に実用的で、24時間いつでもどこでもあったかいおっぱいが出るし赤ちゃんの成長に合わせて量も増えていく。
しかも寝かしつけもうまい。
実に頼もしくて娘もわたしも乳のことが大好きである。
わたしは昔から乳が大きい方だったのでなんとなく自分の乳と目を合わせられないような、こそばゆいような感じで生きてきたのだが、今1番自分のおっぱいといい関係を作れている気がしている。

#日記
#育児
#授乳

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