34 適応障害治療中【「階段の踊り場をつくる」:カウンセリングから学んだ葛藤との向き合い方】
カウンセリングで「上手くいっていない時の葛藤とどう向き合うか」というテーマについて深く考える時間を持ちました。日々、自分にとって良いことを意識し、例えば鴨川でリフレッシュしたり、自分なりに気分を整えることに取り組んでいます。ですが、それでも心の中では「復職時期を決めなきゃ」「早く良い状態に戻らなければ」という焦りが渦巻き、結果としてエネルギーを浪費してしまう自分がいるのです。
株価の波ではなく、階段の踊り場を意識する
カウンセラーが教えてくれた印象的な言葉があります。それは、「人生を株価のように絶えず上下する波で捉えるのではなく、階段のように踊り場をつくる」ということ。良い状態を常に求め続けて上がり下がりを繰り返すのではなく、時には「踊り場」として立ち止まり、自分を休める時間を意識的に設けることが大切です。
この考え方を聞いたとき、自分はつい「良い状態でなければ前に進んではいけない」と思い込んでいたことに気づきました。でも実際には、良い状態で戻る必要はなく、50%の状態でも進むことができる。むしろ、「50%の状態で割り切って進む」ことが心にとっての新しい一歩になるのだと感じました。
思考と身体のズレを埋めるために
ただ、今の自分は「思考」と「身体」が一致していない状態だとも言われました。頭では「もっと頑張らなくては」と思うのに、身体が追いついてこない。そのギャップがストレスを生み出しているのだと気づきました。
このギャップと向き合うためには、自分の身体の声をもっと聞くことが必要です。例えば、「今はこの状態で良い」「無理に動かなくてもいい」といった形で、身体の状態を受け入れながらスタートを切る。その積み重ねが少しずつ心と身体の一致を取り戻す鍵になるのだと思います。
自分でコントロールできることに集中する
カウンセラーからもう一つ大切なアドバイスをもらいました。それは「コントロールできないことではなく、自分でコントロールできることに焦点を当てる」ということです。周りからの評価や他人の期待は、どうしても自分ではコントロールできない領域です。それに振り回されるよりも、自分でコントロールできる範囲に注力するべきだと感じました。
例えば、自分で作れる良い環境を意識することや、リフレッシュの時間を大切にすること。これは簡単なようで、つい見失いがちです。でも、こうした自分で「決められること」を優先することで、心の安定を少しずつ取り戻せるのではないかと思います。
「行動認知療法」という視点
カウンセリングでは「行動認知療法」という考え方も教わりました。これは、気持ちと身体の「解離」を俯瞰的に捉え、その状態で何ができるかを考える手法です。自分を責めたり無理に気持ちを切り替えようとするのではなく、今の状態をそのまま受け入れて、できる範囲で進んでいく。それが「踊り場」をつくるという考えにもつながっているのだと思います。
最後に:少しずつ階段を登るために
人生の中で、常に良い状態を保つことは難しいです。それよりも、悪い状態の時こそ「自分はどうすれば楽になれるか」を考えることが大切です。雨の日があるのは自然なことです。その日を無理に晴れにしようとするのではなく、雨の日なりの過ごし方を見つける。焦らず、休みながら、自分なりのペースで階段を登ることを意識していきたいと思います。