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AIの画像を模写してみるチャレンジ・その1「アジサイと少女」

2023年5月。

今が2024年7月ですから、1年とちょっと前になります。

その頃、「画像生成AIと著作権」というのが議論され始めていました。

今では、「AIの生成画像に著作権はない」という、海外の判決がありますね。

では、著作権が認められないAIの生成画像を、人間がアレンジしながら模写するとどうなるか。著作権は認められるのか。

たぶんですが、認められるでしょう。

というわけで、去年の5月に私が、AIによる生成画像を模写してみたその過程をご覧ください。

まず、AIの生成画像がこちら。

さらっと鉛筆で下書きして、薄く色を置いてみました。アジサイの花の配置はAIの原画通りなのですけど、なんか「これ違う」感。ちょっと花の大きさにバラツキがありすぎる感じ。

まあいいかと思いそのまま塗り続けてこんな感じに。木々の向こうの夕焼けはいい感じになりましたけど、空が少しさびしい感じだったので、天使のようなものを描いてみた所ものすごい違和感(笑。

天使を消したかったのですけど、その前に女の子の頭身がおかしいのが気になって修正。

違和感ある天使を消していきます。使っている絵の具はアクリル絵の具なのですが、水彩絵の具と違って色を重ねられるのがメリットですね。大失敗した絵も根気よく修正することが出来ます。ついでにアジサイは、近くのお寺に咲いているアジサイを撮影してきて、そのバラツキを参考に描き直し。

アジサイの描き込みによって、地面がのっぺりした感じになったので草を細かく描写。ちょっと撮影の仕方が悪かったのか、上の写真より森が暗い感じになっていますね。

元絵には全体に夕焼けのような感じがあったので、オレンジをのっけてみました。これは大失敗だったかも。朝焼けの爽やかな感じの方がよかったですね。まあ撮影の具合にもよるのかもですが。

ということでちょっと不本意ながらも完成としました。何人かの人に感想をもらった所、

・虹の位置が不自然。

・アジサイの花のバランスが整いすぎている。

うーん、なるほど。元絵でイマイチと感じて私が修正していった部分が、逆に不自然さを感じさせてしまったようです。

「AIが描いた絵を人間が模写することで、著作権を発生させ、さらに人間ならではの感性で表現力をアップする」、というチャレンジでしたが、この時は大失敗でした!

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