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「3月26日は最強の日」をどう戦略的に考えるか。

3月26日(土)は1年に1回しかない、3つの縁起の良い日が重なる最強の日なんです。
「寅の日」「天赦日」「一粒万倍日」の3つが重なり、
何かを始めたり、行動するのに良い日とされています。


寅の日とは?
12日ごとに巡ってくる吉日。
「寅は千里行って千里戻る」という云われから、出ていっても安全に戻ってくると考えられています。
そのため、「寅の日」にお財布を買って使い始めると出ていったお金が戻ってくると考えられています。
お財布を買うのを「寅の日」にしようと考えている人が多いのも納得ですよね。
天赦日とは?
「天が万物の罪をゆるす日」として日本の暦の上で最上の吉日とされている。
この日に始めたことはなんでも成功すると云われがあり、
何か新しいことを始めるのに最適な日とされています。
財布の使い始めや、仕事始め、新しいチャレンジなど「天赦日」をきっかけにしている人もいますね。
一粒万倍日とは?
「一粒の籾が万倍にも実り、立派な稲穂になる」という意味があり、
何か新しいことを始めるのに良い日とされています。
「一」が「万」になり、大きく成長することから、貯金や投資を開始する人もいそうですね。

3月26日は寅の日が重なっていることもあり、
お財布を買って使い始めようと考えている人は多いように感じられます。
(店舗販売で財布を取り扱いしている)

買う側からすれば、「この日に買えばいい」で完結するが、逆に販売側からこの日をどう戦略につなげていくかをお話したいと思います。

寅の日の戦略は?

ターゲットを分ける①②③④

では、寅の日に財布を買おうと考えている人がいることをもう少し深く考えてみると、いくつかのパターンに分けることができる。
そして、パターンを分類するだけでなく、そのターゲットへの訴求の仕方が変わることを理解しておかないといけない。

① 寅の日を知っている。寅の日に財布を買おうと思っている。
② 寅の日を知っているが、財布を買う予定はない。
③ 寅の日は知らないが、財布を買い替えようかなと悩んでいる。
④ 寅の日は知らず、財布を買い替えの予定はない。

ざっくりとこのくらいの分別にしておきますが、この分別から読み取れることは、
①と②はすでに寅の日を知っていて、③と④は寅の日を知らないということ。

つまり、③ ④に対して販売側から何かアプローチをする際、
「寅の日ですよー」「寅の日のPOPを設置」だけでは不十分で、
寅の日とは何なのか?を知ってもらう前提知識がお客側に必要となる。

その対処として「寅の日とは何か?」が分かるPOPの設置や説明が必要となるわけである。

②③④へのアプローチは?

次に②③④へのアプローチを考えてみよう。
寅の日の認知の有無に関係なく、そもそも財布を買うつもりがない・悩んでいるターゲットだ。
財布を買い替える予定もなく、そもそも財布を買い替えることに意識が全くない。そんなターゲットに対し、「財布がいいですよ」といくら主張しても深くは響かないだろう。
それならば、どう切り込むのか?

(例)
「最近、うまくいかないなと悩んでいるあなたにオススメ。財布を新しくして、
 新たなスタートをきりましょう」

財布に興味がないので財布が主ではなく、
いいことないなと感じているアナタを主にしてあげることが重要だ。

これにより、「アナタがとるべき行動は財布を新調することですよ」と
次にとるアクションを分かりやすくしてあげることが重要になる。

そして最後に、「3月26日に買うのがいいですよ」と買うべき日を指定することで、背中を押してあげることが大切になる。

①へのアプローチ

買う気満々のターゲットに対しては、細々した説明は不要だろう。
もしかしたら、財布や寅の日に関して知識が豊富な人かもしれない。
そういった人に対してNGなアプローチは、「寅の日とは何か?」をダラダラと前提知識を説明してしまうことだろう。

①のターゲットの中には、
「そんな知識知ってるよ!」内心ではそう思っている人も多いのではないだろうか。

もしアナタが詳しいアイテムやジャンルがあったとして、上記のように説明を長々とされたらどうだろうか?

おそらく、「早く自分で決めたいのに!」と思ってしまうこともあるだろう。
①のターゲットにおいて、説明しすぎると満足度が下がる。
この視点はとても重要なのだが、理解している人が本当に少ないと感じる。


まとめ

ざっくりとではありますが、3月26日を使ってお客にアプローチするか?
をお話させていただきました。
寅の日にフォーカスした内容でしたが、ここで一番伝えたいことは、
「3月26日しか使えない」ではなく、
この思考は他のことに転用できるということです。

「母の日」「父の日」「ゴールデンウィーク」「入学式」「卒園式」
イベント以外にも、
「家族旅行」「お食事」「キャンプ」「映画鑑賞」「デート」
ありとあらゆるものに置き換えて考えることができる。

こういった視点を意識していると、
日常のささいな出来事が違った角度から見えて楽しくなってきます。

販売のお仕事に限らず、いろいろなことに共通する考え方なので、
どなたかの参考になればと思います。




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