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多きもの / 詩

微細な振動を有したそれらは、

寄り集まることで模様を呈しはじめる。

その一つ一つは無意識的でありながらも、

巨大な全体なる一塊は、

連なりあった肉体に甚だしい唯一の頑な精神を有し、

ただ直進する。

しかし、その精神の中心は不気味に空洞で、

同時に高圧で、

それ故もはや止まる術を知らずに拍車がかかる。

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