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漢方治療のこれまでと現在【慢性疲労症候群】

経緯

2022年の9月に激烈体調不良(発熱、倦怠感、めまい、頭痛)を発症してから今の今まで、実に色んな薬を試してきたが一向に効かない。熱があるからといってカロナールなんかを飲んでも市販の解熱鎮痛剤を飲んでも全く下がらず症状は緩和しない。処方薬も、内科、心療内科、耳鼻科で何種類も試したが、笑えるほどに何も変化がないのである。

そんな矢先、2023年3月から漢方の専門医のもとで現在の症状を診てもらえることになった。
漢方といえば、以前にもいわゆるエキス剤(ツムラの◯番、のようなもの)を処方された。慢性疲労症候群とか、コロナ後遺症などの治療にもよく使われるという人参栄養湯や、補中益気湯など。補中益気湯については半年ほど飲んだが、本当に改善が見られなかった。そんなわけで、本格的な漢方治療が行われている診療科へ紹介してもらった。

初の和漢診療科へ

病院の和漢診療科、初回の診察で「血の巡りが悪い、あと筋肉量が少ない」との指摘を受けた。「血の巡りが改善すれば、熱も下がりめまいや倦怠感も緩和されるだろう」とのことで血の巡りを良くする薬を現在に至るまで処方してもらっている(でも基本的に漢方って全部血とか気の巡りを良くするイメージだな)。

特に初診の時は、市販のとか薬局処方のエキス剤とかではない、本格的な「漢方薬」というものは私にとって未知のゾーンだったのでいまいちどういうものなのかも分からずタジタジしていた。

一応先生から「煎じ薬かエキス剤どちらがいいですか?」とは訊かれたけど、考えて答える間もなく「基本的には煎じ薬を処方します」「ちなみに40分煎じてもらいます」「毎日、40分間です」「できますか?」と息つく間もなく畳みかけられ、よく分からんけれども治すためなら何でもする!というマインドで「やります!!!」と食い気味で返答。

調べてみると漢方を煎じるには土瓶が一般的らしいが、我が家はIHで土瓶使用不可だったので、800mlほどが入る小さめの鍋と600mlまで目盛りがついた蓋つき容器を帰りにホームセンターで買った。その日から40分間漢方のいい(どぎつい?)匂いに包まれながら煎じる毎日が始まる(朝1日分を煎じて、1日3度100mlずつ飲む)

処方された漢方薬

現在に至るまで処方された漢方薬は次の3種。

①加味逍遙散
②桂枝茯苓丸
③四逆散←NEW!

数週間飲み続けなければ効果が出にくいと言われているのでおよそ3週間スパンで飲んでみたが改善の兆しなし。そのため、今は色々試す中で合う薬を探している感じ。

薬局ではこんな感じの個包装にしてもらえる
鍋の中に水を大体600ml入れて、300mlくらいになるまで40分ほど煎じる
この容器はその日の煎じ薬を保存する容器。目盛りがついているので便利
この日はちょっと煎じ足りなかったかな!
1回分はコップの1/3くらいの量
一度レンジで温めてから飲む


①加味逍遙散(かみしょうようさん)
初の本格的漢方。香りがなかなかどぎつい。遠めで嗅ぐと、雑巾のしぼり汁のようなにおい。できあがった色はどぎつい黄色。服に飛んだりすると最悪。一度リビングのラグの上にこぼしてしまった(その後風呂場でラグを洗ってベランダに干したが、夜中風が強かったようでマンション下まで飛んでいったりして、あれは悲惨だった)。
5〜6種類の成分が入っているので、味に多層性を感じる。奥行きのある味わい。多少雑巾臭が立ち込める気もするが、飲んでみると甘みがあり割と美味しい。濃いめの味。最初こそ抵抗を感じたが、だんだん癖になってしまい、次の診察で薬が変わることがわかった時はかなりショックだった。

どぎつい黄色!



②桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
1にも2にも香りが八ツ橋!シナモン(桂皮)が入っているせいで、煎じる前も煎じ中も飲む時も八ツ橋の香りに包まれて、無性に京都へ行きたくなってくる。中3の頃の修学旅行で京都へ行って、聖護院八ツ橋をなけなしの金で買った記憶(初日ユニバで豪遊した結果残り2日がカツカツになってしまった苦い思い出)が蘇る。完全にプルースト効果である
ところが味はというと、無味。思い出にまで包まれて、八つ橋の味がするに違いない、と想像しながらコップに口を付けたのに全く味がしない。前回の加味逍遙散が濃いめの味だったのに対して、本当にさっぱりの味気なしで、物足りない感じがあった。逆に言えば飲みやすく、あんまり抵抗は感じなかった。あんまり美味しくないけど。
これを飲むと少し腹を下しやすくなった感があった。あと、煎じているときは綺麗なピンク色になる。でも、成分の関係か、毎回煎じている最中20分ほど経過したところで泡が噴出し吹きこぼれそうになる(これはちょっとストレスだった)。

泡がすごいんじゃァ!
興味本位で煎じ終わった袋を乾かして中身を観察したりもした


③四逆散(しぎゃくさん)
シギャクサン、名前が強そう。名前が強そうなので今度こそ効くと信じたい(現在服用中)。パッと匂いを嗅いだ感じは、初回の加味逍遙散と似ている。やや雑巾臭であり、最初口に入れる瞬間までは似ている。これはお茶のこさいさい、余裕余裕、と思って飲み込んだが最後。

苦〜!!!!!

なんとも苦いのである。しかもあと引く苦さ。ジワーッと苦味が口の中に残るので、絶叫してしまう。

良薬は口に苦し、というので今度こそ、今度こそ少しでも改善が見られますように。
頑張って飲まんとす。

こんな感じで

今は上記四逆散と、めまい(検査の結果「内耳性めまい」と診断されている)改善のためのアデホス、あとフェリチン不足ということで鉄剤を服用中。あとはラジオ体操してタンパク質多めの食事を心がけていこうと思う
早く治ってくれ・・・


詳細な症状と発症〜現在までの長ぁーい病院ツアーについては以下記事にて

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