漬け物が贈り物にピッタリな理由とは?バンドマン時代に知った差し入れの極意
こんにちは!「アマチュア漬け物研究家」の漬けもナーです。
今回は自己紹介ついでに、なぜ漬け物が贈り物に最適といえるのか、エピソードを通してお話ししたいと思います。
バンド時代の差し入れの定番
実を言うと、僕は20代の10年間をバンドマンとして過ごした。
規模こそあまり大きくはなかったが、長く続けるなかでは、それなりにファンもついてくれた。
バンドとファンとの間には不思議なしきたりがあり、常連さんともなると、ライブのたびに差し入れをしてくれるのが風習となっていた。
これは、なにもうちのバンドに限られた話ではない。
かねてより「漬け物好き」を公言していた僕は
なぜか担当楽器よりも先に「漬け物好き」という点が浸透してしまい、差し入れも一風変わったものをいただくようになっていった。
他のメンバーがお菓子やお花、手紙などの差し入れを受け取るなか、僕だけは各地の漬け物や梅干し、梅のお菓子などを差し入れてもらっていたのだ。
ライブの帰りには、楽器や衣装とともに、全国各地の漬け物が入った紙袋を持ち帰る。
打ち上げなどもやらない大人しいバンドだったため、帰宅後にいただいた漬け物を皿に開け、1人でビールを流し込むのがひそかな楽しみとなっていた。
漬け物が贈り物に最適な理由
さて、こんな経験を通して、「漬け物がなぜ贈り物に最適と言えるのか」について持論を展開してみたい。
■「あまり高価でない/軽い/かさばらない」=「差し入れしやすい」
あるとき、ファンの方からこんなことを言われたことがある。
「漬け物って軽いしかさばらないから持ち運びやすいのよね」
「持って帰ってもらうときもあんまり気を遣わずに済むし」
歴戦のファンともなると、どうやら「受け取り側のもらいやすさ」も考慮してくださるらしい。これはとても勉強になった。
確かに漬け物は軽い。それに、花と比べれば持ち運びやすい。
お菓子と比べても、パッケージがシンプルなのでかさばらない。
さらに、「1つ1つはそれほど高価でない」
これも差し入れとしての重要な条件である。
あまり高いものであれば、もらう側も恐縮してしまうし、何よりあげる側の負担が大きくなりすぎる。
こうした条件を踏まえて、絶妙なバランスを保っているのが漬け物なのである。
■地域性を表現しやすい
漬け物が差し入れに向いていると感じたもう1つの理由。
それは「地域性を表現しやすい」という点にある。
お土産の重要な条件の1つには、「地域独特の魅力が反映されているか」という点が挙げられる。
バンド時代のお客さまには、さまざまな地方から遠征してこられる方も少なくなかった。
すると、差し入れてくださる漬け物も、自然とその地域のものが多くなる。例えば、奈良の「奈良漬け」や京都の「京漬け物」、和歌山の「梅干し」、秋田の「いぶりがっこ」などだ。
いずれも知名度の高い定番商品であるだけに、そのファンの方が「どこ出身なのか」をすぐに覚えられた。
単に「○○出身」と教えてもらう以上に、強烈なインパクトとなって記憶に残るのである。
そして、何より地元への愛と、「喜んでもらいたい」という相手への思いやりを感じ、なんとも温かい気持ちにさせられるのだ。
漬け物をお土産にするときの注意点
最後に、漬け物をお土産にするときの注意点をご紹介したい。
■「要冷蔵」のものには注意
商品化された漬け物のなかには、塩分を抑える代わりに保存が「要冷蔵」となっているものもある。
そうした商品を常温保存すると、酸味が増したり、軟化したりして本来の風味が味わえなくなってしまう。
何より、食中毒などの心配もあるので注意が必要だ。
基本的には常温保存が可能なものを選び、どうしても要冷蔵のものを渡したい場合は持ち帰り時間を把握したうえで、保冷剤などを同梱するのが無難である。
■飛行機は持ち込みNGな場合も
漬け物を差し入れるにあたってもう1つ注意したいのが、「飛行機移動の有無」だ。
漬け物は液漏れの恐れがあることから、機内への持ち込みが制限されているケースも多いのだ。
たとえば、「中部国際空港セントレア」のWebサイトには次のような注意書きがある。
ただし、中部セントレア空港の場合、国内線においては「機内持ち込みも可」となっている。
空港や路線によっても条件が異なるケースがあるので、不安な方は事前に調べておくと良いだろう。
まとめ
さて、今回は漬け物の魅力を新たな側面から掘り下げてみた。
もちろん、受け取る側が漬け物好きであることは前提だが、漬け物はお土産にピッタリな特徴を数多く備えている。
「ちょっと気の利いたプレゼントがしたい」
「相手に自分を印象づけたい」
「地元について知ってほしい」
という方は、お土産探しで漬け物を手に取ってみることをぜひおすすめしたい。
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