春風

うれしいことがあった時の帰り道

風の匂いが変わり季節の移ろいを感じる帰り道

悲しいことがあった時の帰り道

私にはそんな時に聞きたくなる歌がある。

それは、くるりの「春風」だ。

この歌を知ったのは中学3年生の時。音楽好きの友達が教えてくれた。

頻繁に会うことはないけれど、たまに会った時に深い話ができて、考え方が素敵で、とても大切な友達。

この曲を聴くと、なんか心が落ち着く。温かい気持ちになれる。

この曲の歌いだし。

「揺るがない幸せが　ただ　欲しいのです」

揺るがない幸せ。それは、日常のなかにあふれていると私は思う。
忙しない日々の中では見逃してしまいそうになる。

道端に小さな花が咲いていること、人からもらった何気ない優しさ、あたたかいごはん、ふかふかのお布団。

わたしは、そんな日常の小さな幸せも取りこぼさず、すべてを愛せるようになりたい。

帰り道に雲間からさす光を見ながら春風を聴いてそんなことを思った日のひとりごとでした。