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思い出つらつら

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過去の思い出をつらつらと書き溜めていきます。 ※物語の内容は事実を保証するものではありません。 ※登場する人物、団体などはすべて架空のものです。(一応)
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#謎の男

謎の男 第5話(後日談)

後日談です。

その1母が、家の前の道路から家の二階(俺の部屋のある場所)をジーっと見上げる男の人を見かけたと言う。もしかしたら例の犯人だったかもしれない。しかし、ちょっと目を離した隙に、居なくなったという。

その2俺が学校に遅刻寸前でチャリを飛ばしていた時、ちょっと先の方に謎の男の後ろ姿によく似ている男が見えた。回り込んで確かめたかったが、それをすると遅刻になる。

俺はもちろん、遅刻にならな

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謎の男 第4話(最終話)

そう今日は年に一度の4月1日。エイプリルフールだったのだ。

その後も必死で本当だって!と何度も何度も説得して、何とか信じてもらった。

締め切りも伸ばしてもらった。

これで一安心。

と思ってたら、母が「鑑識の方があなたの部屋を見たいって言ってるわよ」と来たもんだ。

え?!ちょ!

それはまずい!!

それだけはご勘弁をーー!!

しかし無慈悲な鑑識どもは俺の部屋へまっしぐら。

そして

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謎の男 第3話

「お兄ちゃん!今の人誰?!知ってる人なの!?」

「んーー?知らない。もう眠いから寝る」

「なんか取られたりしてないの?」

「してないと思うよ。それよりも早く寝て原稿を仕上げないと」

「いや、絶対におかしいよ!お父さんとお母さんに相談するべきだよ!」

「えー。面倒くさい。俺は寝ないといけないから、勝手にしといて」

そして俺は深い眠りに落ちていった。

と思ったら母の声がした。

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謎の男 第2話

その男はなんだか慌てた様子。

さっき眠くて寝に入ったばかりの俺は、起こされた事に不機嫌になり、こう言った。

「んー?誰ー?(-᷅_-᷄)」

「あ、私ですか?!あ、いえ、決して怪しいものではありません!道に迷ってしまってですね!〇〇に行きたいんですが!あ、ちなみにこういう者です!」

男はなんだかカードの様な物を見せてきた。

俺はそれを受け取ってしばらくボーっと眺めると、ふーんって言っ

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謎の男 第1話

高校生の時の話です。

Y市で開かれるコミケで売りに出すマンガ本を友達同士4人で作る事になっていました。(言っときますが、時代は1980年代です)

それぞれが自分の好きなテーマでマンガを書き、それをひとまとめにして、コピー、裁断、糊付けして、印刷した厚紙の色画用紙で表紙を付けて完成させるんです。

全部手作業。

お金ないから。

あ、内容はエロとか変なものではないよ。ギャグマンガや、推理ものの

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