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短編 | 女よ、ごめん

音楽を聞いたあとに書きましたので、音楽を聞き終わったあとにお読み頂けると幸甚です。


 何度も同じことで怒られるほど、自分の愚かさ、ふがいなさを感じることはない。
 一度間違ったことは、二度と間違えたくないし、間違ってしまうと成長してないなと感じて落ち込む。
 間違ったら二度と間違えないように気をつけているつもりが、時間が経つと意識が薄れてしまうのだろう。

 女は変わっても言われることはいつも同じ。

「私に興味がないんだよ」
「いちいちハッキリ言われないとわかんないの?」
「何で私には辛く当たるの?」
「なんで助けてくれなかったの?」

 こういう感じのことを、まったく別の女性から言われたことがある。まったく面識がない別の女性二人から同じことを言われるということは、私はそういう人間なのだろう。

 女に怒られたときは、いっさい反論せず、ひたすら頭を下げて謝るしかない。違うんだけどな、と思っても釈明しようと考えてはいけない。理屈を言い返すなんてもってのほかだ。なぜならば、女が怒っているのは、理屈という筋が通っていないからではなく、気持ちが通じていなかったことに対する怒りだからである。
 だから、「僕は○○だと思ったから✕✕したんだ」みたいな言い方は「絶対」に禁句である。「絶対」という言葉は、価値観に対してそう頻繁に使ってはいけない言葉なのは知っているが、これは絶対守ったほうがいい。なのに男って言い返したくなっちゃう愚かな生き物なんだよね。反省してないね。バカだから。黙って聞いてちゃんと言われたことを真摯に考えれば、女は常に正しいんだから、ちゃんと向き合おうね。

 とか言っておきながら、懲りない僕が言い返してしまったことを、以下にまとめておこう。他山の石にしてもらえれば、私が犯した過ちも、多少人のためになるだろうからね。
 女とこういう会話をしてはいけないよ。ちゃんと読んでね。


私に興味がないんだよ


👧あきらさんは私に興味がないんだよ。

👦違うよ。あんまり踏み込んだことを聞いちゃ悪いかな、と思って。

👧だって私、あきらさんの彼女なんだよ。遠慮しないで何でも話して欲しいと思うじゃん。

👦でも、こんなこと聞いたら悪いかなと思って。

👧それ、違うから。私に関心がないからなんだよ。


なんで助けてくれなかったの?


 以前こんなことがあった。彼女とはよくプールで出会った。
 ある日プールへ行くと、彼女がある男性と楽しそうに話していた。
 会話が弾んでいるように見えたから、邪魔しちゃ悪いと思って、その日はすぐに彼女のもとへは向かわず、離れたところで泳ごうと思った。

 その時、一瞬彼女と目があったが、今、言ったようなことを思っていたから近付かず離れた方向へ向かった。

 あとになってから、こんな感じの会話になった。


👧なんですぐに駆けつけてくれなかったの?

👦なんでって、楽しそうに話していたから、邪魔しちゃ悪いかなと思って。

👧だ~か~ら~、何されるか分からないから、男には愛想よくしてるだけだって、この前言ったよね。バカじゃない?

👦でも、楽しそうにしてたよね。

👧わかってないなぁ。ウザい男にウザいって態度で接するわけにはいかないでしょ?

👦だったら最初から離れてればいいじゃん。

👧いつもそうしようとしてる。だけど逃げられないときもある。っていうかさぁ、私、あきらさんの彼女なんだよ。ほかの男と話していたら、なんか違うな、とか思わない?

👦そりゃ思うけど、楽しそうにお話してたら、邪魔したくないから。

👧あきらさんは、いつも私を守ってくれない。私がレ○プされてるのを見て、いつも放置してる。


 と、まだまだ書けるけど、恥部をさらすことになるからこん辺でやめておこう。


記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします