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詩 | 病気でいさせてよ

熱病にかかっています
けれど治したくないのです
つらいでしょう?って
あなたはそういうけれど
こうやって苦しんでいたいのです
なぜですって?
だって熱病におかされている間は
頭が朦朧としていて
余計なことを考えなくていいからです

なんで早く治す必要があるの?
熱が冷めて頭がクリアになったら
たくさん余計なことを
考えなくてはならないじゃない?
別にあたしが苦しんでたって
あなたは痛くも痒くもないでしょう?
あたし誰かに迷惑かけてるかな?
あなたがあたしが苦しんでるのを見て
苦しそうだねと言うのは勝手だけど
あたしには全く関係ないわ!

光に包まれた上の世界にしか
咲かない花があるならば
闇に包まれた下の世界にしか
咲かない花もきっとある
唯一無二の花を見ることが
生きる意味ならば
必ずしも上を目指す必要はなく
下を見つめたっていいんじゃない?
上も下もかけがえのないことは同じよ

しあわせを目指す生き方もいいけど
不幸を選びとる人生があってもいい
得だけを求める生き方を否定しないが
損を甘受する生き方があってもいい
しあわせになったって
不幸を知らない幸福は不幸であり
不幸せになったって
幸せを知らない不幸は幸福なのです

病気を知らない健康は
病気の元に過ぎず
健康を知らない病気は
健康の元になりうる
健康を求めるのも
病気であることを望むのも
どちらが前か後かの問題にすぎない
鶏が先か卵の先かの問題の如きもの
だから病気のままでいい!!
病気でいさせてよ
お願い!理解はしてね


記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします