[毎ショ] ソフィストの弁明 (こじつけの理論武装)
ガリレオ・ガリレイは「それでも地球は動いている」とホザいたと言われている。
だが、そんなことは当たり前と言えば当たり前だ。なぜなら世の中はすべて確率の領域に存在するからだ。
静止している状態は、端的に止まっているという唯一の状態しかあり得ないが、動いている状態は、右だったり左だったり、上だったり下だったり、、、と無数にある。「動く」ほうが「静止している」より、あり得るのは言うまでもないことだ。
「曲がってる」のも同じこと。「平らである」のは唯一だが、曲がり方には多様性がある。地球が平らであることより、曲がっている可能性のほうがはるかに高い。
だからさぁ、「それでも地球は曲がってる」なんて、「それでも」なんて言葉は要らなくないか?
ぼくはねぇ、どうせなら「それでも地球は1つである」のほうが名言だと思うね。だって「地球が1つ」という状態は唯一のものだけど、2個、3個というような「複数」は無数にあるのだから。
(409字)
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