見出し画像

ユニバのウォーターワールドに舞台の良さが詰まっている


わたしは実は結構長いことユニバの年パスユーザーです。
最初に私が年パスを持っていた記憶は小学生。

もう休止が決まってしまったスパイダーマンがリニューアルしたときや、ETがなくなってしまうと決まってアトラクションに乗った時の香りとか、だんだん未来に近づいてどうなるんだろうとドキドキしていたバックトゥー・ザ・フューチャーとか、懐かしいものもわたしにはまだ新しい記憶です。
(今度わたしの幼少期ユニバエッセイ書きたいです、と気持ちだけは思ってます)

そんな私が高校生だった頃にどハマりしたのが、タイトルにもあるウォーターワールドでした。
ユニバは楽しいアトラクションが多いので、アトラクションメインで周る人も多いですが、ユニバで周りを見ていると、ショーの常連さんも多いのです。
わたしは常連というほどではありませんでしたが、それでもお気に入りの役者さん目当てに行くくらいには、ショーにハマっていました。


ウォーターワールドって水のショーだよね?
そもそも見たことない…というそこのあなた!ぜひ覗いてみてほしい!

ウォーターワールドは水上スタントのアクションショーです。
設定としては、地球温暖化が進んで北極の氷が溶けて、陸地がなくなった世界での人々の話です。
が、そのセットの作り込み具合だけでも毎回感動します。陸地を感じさせないセットを見ていると、なるほど陸がなくなるとこんな感じかも…と思わされるのはあっぱれです。

※でも数年前にマリオのエリアが出来てからセットの後ろにあの色鮮やかなアニメーションの世界が見えるようになったのは未だ許せていません笑

水上スタントって何するの?と思われる方もいると思いますが、水上バイクなどのわかりやすいアクションに加えて、爆発するわ飛び降りるわで役者さんたちの身体能力はもう抜群です!
ネタバレになるので控えますが…
最後にとんでもない見どころのシーンがあります。
何回そこを見ても鳥肌が立つほど、ドキドキハラハラな場面があるのです…。
ちょっと休みたいしショー入ってみるか…と思って入ってみると、いい意味で裏切られるのではないかと思います。


ちなみに、超個人的マニアックなお気に入りポイントも語らせてください。
1番最後に、出演者さんたちが総動員で舞台に出てきて、「ウォーターワールドのキャストです」というアナウンスとBGMのリズムに合わせてカーテンコールをやってくれるところがあるのですが…くーーー!!たまらん!!
大感動の後にビシッと決めたカーテンコールがあると盛り上がりは最高潮になってしまいます。
これはみたことある人になら伝わるはず、伝わってたのむ。



ところで、わたしはオペラに携わるようになって、舞台の仕組みを知るようになってからウォーターワールドを見て、さらに気付くようになったこともあります。

まず、役者さんたちの本番の緊張感と、そこまでにかけてきた労力。
このショー、ちなみに水だけでなく爆発があったり、火とかも使うんです。
危険と隣り合わせの中でエンターテイメントをお届けすることは相当な努力と訓練あってこそに違いがありません。

次に、同時に舞台を作っている音響さんや舞台装置の人たちの技術。
マイクを使って喋る役者さんもいるのでその方たちのマイクの管理はもちろん、アクションシーンでは効果音も使われています。
舞台セットの見どころとなる飛行機のシーン(詳しくはネタバレになると思うのでこれ以上は控えます)や爆発など、想像するにタイミングは手動で合わせておられるのではと思います。
さらに、1日にショーは何度もありますから、めちゃくちゃに大暴れしたセットを全て元に戻す作業もあるはずです。

それから、観客を管理してくださるスタッフの皆さんの大切さ。
入り口でカウントして入れる人数を一応見ているようです。
その上で始まる前は沢山の人の入場整理をしたり、ショー中は一緒に盛り上げたりしています。
恐らくここにはアルバイトの人も多いのだと思うのですが、出演者さんたちと変わらない立派なウォーターワールドとしてのパフォーマーだと思います。

最後にお客さんの大事な役割。
ほとんどユニバ入園のたびに、ショーを観ていますが、いつ観ても、素晴らしいアクションの数々にお客さんたちがうわぁ!と声を上げます。
わたしは正直その声を聞きに行っていると言っても過言ではないです。
それくらいそのお客さんたちの声が舞台を盛り上げているように感じます。
その様子を見ていると、舞台ってお客さんがいて成り立つんだなぁと毎度、しみじみ思います。


恐らく、わたしが挙げられていない人たちの活躍も沢山あると思います。
だから、ウォーターワールドを見ていると、舞台って本当に沢山の人の協力があって、その複雑な関係によって成り立っているものなんだなと再認識させられます。


そしてそれは、オペラでも同じだと思います。
オペラは「総合芸術」の舞台と言われます。
そこに声楽家に美術家やオーケストラやダンサーやその他の多くの芸術家が携わっていて、たくさんの芸術が集まっていることから、そう呼ばれるのだと思います。
でも沢山の人が一つの舞台に向けて技術と労力を使うというのは、どの舞台にも同じことが言えます。


いろんなスペシャリストの情熱や技術の結晶である舞台。
そして生であるということは、2度と同じことはない、みんなの労力だけじゃないところから生まれる面白さ。
これが、わたしが舞台に魅了され続ける要因なんだな…
と、毎度ウォーターワールドを見て痛感する、わたしなのでした。

先週日曜に久々に遊びに行きまして、その時には、声出しや夏の水をかけられるイベントも復活していました。
少しずつ盛り上がる系のイベントが復活していて嬉しいです…!


舞台が好きなあなたも、かっこいいものが好きなあなたも
騒ぎたいあなたも、座って楽しみたいあなたも
ユニバといえば楽しいアトラクションではありますが、
騙されたと思って行ってみてください。
そしてそのあと、わたしとぜひ語ってください。


以上、るーでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?