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【詩】【短歌】と題したもの。ポエム。現代詩。定型詩。自由詩。
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2018年12月の記事一覧

Twitterから写した詩8 【詩】

新月の夜の桜の木の上には、女の人が腰掛けて微笑んでいる。私は挨拶をする。満月の夜の赤い鉄塔の上には、ハチワレの雄猫を抱いた少女が手を振りながら跳ねている。私は微笑み返す。大事にしていたペンタスに雪が降り積もって、枯れた。

海と空が交わった。夜と昼が一つになった。私は二つの月が見守る庭で黒い太陽を抱いて眠っています。

雲の上、鳴かない鳩と猫の神様を囲んで動物たちが音を立てずにお祭りをしている中、

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Twitterから写した詩7 【詩】

悪魔と神の声を聞き彷徨う霊 差し伸べた手を見つけて そうして 新しい道を作って

深い森に住んでいた二人の間で枯れた花を 川へ捨てに行く 雪に覆われた墓地を抜ければ いつもの場所であの人が待っている 祈るのは後で 彼と彼女を探しに故郷へ旅立つことを どうか許して

会いに来て 会いに行くよ 愛しいあなたへ 言葉にならない ぼくはまた身を投げます 必ず探しに来て 世界一幸せな女の子へ

天の果てで 

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Twitterから写した詩6 【詩】

女は笑顔で神を殺す

虚無の悲鳴が空から降ってくる 羨ましいか ここは逆さの螺旋階段を登った先の深海の小部屋

偶然拾ってしまった大切な宝物の人形みたいに 彼は私をトランクに詰めて連れて行く 本当は捨てたほうがよいのに 彼も私

怖がらないで 心に浮かんだ言葉を 信じ難くても おかしく感じても 素直になって話したい人へ話してみて 通じるんだ 恐るべきことに

右胸に耳を押し当て 指を曲げないように

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