【急務】新たなジャンルの語彙力獲得
これまでの人生、何かしらにひたすらハマり続けてきた。
中学生のころにとあるドラマを見たことがきっかけで、男性アイドルを好きになった。
これが私のオタク人生の始まりだった。
高校生では女性アイドルや他事務所のアイドルに手を出し始めた。
大学生になってからは実際にコンサートに足を運び、実際に己の目でアイドルのパフォーマンスを見られる"現場"の楽しさに目覚めた。
コロナ禍にはついに国まで飛び越えてK-POPアイドルにも手を出した。(それがきっかけで今現在は韓国語教室に通っている。)
たまたま見た映画がきっかけでとある俳優を好きになり主演舞台に何度も入ったりもした。その映画の原作者が書く本を読み漁ったりも、その映画の監督作品をひたすら見たりしたこともある。
他にもミュージカル、フィギュアスケート選手、サバイバルオーディション番組、漫画…。
この世に溢れ返るエンタメにハマれるかどうか挑み続けているかのように10年以上オタクをし続けている。
昨年のちょうど今ごろ、「だが、情熱はある」を軽率な気持ちで見始めた。
視聴動機はアイドル2人が芸人を演じる、という話題性やキャッチーさにまんまと惹かれたから。
結果的にオードリーと南キャンに手を出すことになり、若林さんと山里さんの著書を読破し、ラジオも聴き、先日のオードリーの東京ドーム公演にも参加した。(チケットを当ててくれるだけでなく連番までしてくれた友人には感謝しかない…。)
さて、だが情で描かれるM-1はキラキラもギラギラもしていた。
オードリーと南キャン、2組の漫才師の人生が大きく変わった瞬間として登場するM-1はあまりにもセンセーショナルなコンテンツだった。
特に9話のオードリーの敗者復活戦が描かれる回は感動的すぎて、huluに加入までして今でも定期的に見返している。(ネタ部分ではないけど、若林さんの元カノが扉越しに「面白かったです」というシーンが特に好き。)
たった4分間の漫才で人生がひっくり返るなんてどんなギャンブルなんだ。
その4分に漫才師の人生が何年も、何十年もかかっているのに、本番一発勝負であまりにも残酷に明暗が別れる。
こんな面白いエンタメ、今年は見ないわけにはいかない。
そして昨年末のM-1をリアルタイムで視聴した。
こうして転げ落ちるようにお笑いに手を出した。
全く知らないコンテンツに手を出す時に毎度困ることがある。
そのコンテンツを語れるほどの語彙力が備わっていない、ということだ。
元来、ここが好き!あそこが楽しかった!という感想だけでなくどうして好きだと感じたのか、なぜ楽しいと思えたのかという動機を言語化したい性分だ。
ところが初めてのジャンルでは何か言いたいことは漠然とあるのに、上手く伝えられない状態になりやすい。
これまでいくらたくさん映画やドラマやアイドルのコンサートを見てきていても、M-1の舞台に立つサンパチマイク前の漫才師の勇姿を簡単に言葉にすることができなかった。
初めて生まれる感情を言葉にできず、もやもやとした感覚が残り続けた。
このままにしていては消化不良のようで非常に気持ち悪い。
それを打破するため、毎回新しいジャンルに出会うたびにあらゆる情報をとにかく吸収するようにしている。
今回も例に漏れずその方針を採用している。
年が明けて数週間後にはお笑い好きの友人に連れていってもらい、お笑いライブに初めて参加した。
どうしてもヤーレンズのネタが忘れられなくて、なんとかこの目で漫才を見たくて、2月にはヤーレンズが出演するお笑いライブにひとり足を運んだ。
ライブ配信がある場合は購入して何度も視聴した。
過去のラジオ/note/YouTubeはこつこつと聴き/読み/見進めている。
雑誌に出ると聞いたら購入している。
テレビ番組に出ると聞いたら録画して繰り返し見ている。
半ば背中に銃でも突きつけられているかのように毎日学び続けている。
別に誰かに頼まれたわけではなく、自分がそうしていないと気持ち悪いからという理由だけで日々あらゆる情報をインプットさせ続けている。
この学びの先に何か適切な言葉が見つかればいいなと思う。