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【その時の気持ちに寄り添えるよう】関水たまこ インタビュー

ピカレスクにて9/10まで開催の作品展『Long way home』にご出展中の関水たまこさんにインタビューしました!

本記事では、関水たまこさんが「ピカレスク・ニュー展 Vol.4」に出展された際に行ったインタビューの内容についてお届けします!

記事の最後には、関水たまこさんがご出演されたインスタライブや「渋谷のラジオ」のリンクを掲載しています。
作品制作における考え方や、作品展『Long way home』での出展作品に関する物語など、作品の見方がより一層深まるお話が沢山聞けるので、ぜひチェックしてみてください!

精緻に作りこまれた、どこか厳かにも感じる関水たまこさんの作品の魅力の淵源が伺えました。
是非じっくりとお楽しみください。



ー自己紹介をお願いします。

関水たまこ(以下関水):石塑粘土を使用し、動物造形を制作しています。人の精神を汲み取ったような、夢に棲む架空の動物を、現実に存在させています。

ー現在の作品の世界観が生まれたきっかけを教えてください。

関水: 幼少期から空想が好きで、夢で見たものや、私の頭の中にいる生き物を、現実で人と共有したいという気持ちがきっかけで、今の世界観が生まれました。

ー石塑粘土で作品を作る理由を教えてください。

関水:高校生の頃に、学校の課題で石塑粘土を使用したことがあり、今になって粘土造形をはじめようとした際に、その時の使いやすさを思い出して、石塑粘土にしました。

石塑粘土にも様々なメーカーがありますが、一通り試して、現在のPADICOのラドールという粘土に辿り着きました。

ー普段何からインスピレーションを受けていますか?

関水:私の趣味が展覧会や美術館、動物園に行くことなので、そこで感じたものから物理的なインスピレーションが生まれます。
絵本や小説、童話も好きで、収集して読むことも好きなので、文学からも影響を受けています。

しかし、一つの作品制作のきっかけは、日常で感じた気持ちや思想が主です。

ー影響を受けたアーティストや作品はありますか?

関水:書ききれないほどたくさんいます!

リスペクトしている作家やアーティストが多く、常日頃から様々な作品を自分に落とし込む姿勢でいようと思っています。ミュージシャンや絵本作家や画家など、ジャンルは様々ですが、意図せず男性の作家やアーティストから影響を受けることが多いです。

特に影響を受けている方々は、ショーン・タン、ミヒャエル・ゾーヴァ、ロバート・マックロウスキー等。

ー作品を制作する際のこだわりや心掛けていることを教えてください。

関水:日々、生きているのではないかと思わせるものを作ろうとしているため、目が合う、見つめられる感覚になる顔にこだわっています。

お迎えしていただいた方の、その時の気持ちに寄り添えるように、角度によって悲しんでいるように見えたり、笑っているように見えたりさせるため、表情はつけないようにしています。

ー今回の出展作品のコンセプトを教えてください。

関水:ある意味では、ダークファンタジーになるのかなと思います。
かわいいだけでなく、現実問題や社会の縮図を、風刺的に表現しているテーマのものが多いです。

ー今回の作品をどのようにみてもらいたいですか?

関水:私の作品を前にした、今の自分を通して、どの子も見ていただけたら嬉しいです。

全ての方が、心に余裕がある状態でお越しくださっていることはないと思います。
嫌なことがあって引きずっていたり、落ち込み中だったり…そんな方には、その気持ちのまま、見ていただきたいです。

一緒に気持ちを共有してくれる子たちです。

ー読者に向けてメッセージをお願いします。

関水:目の前にいる子は、私たちと同じように、世界にその子しかいません。たくさん、見つめてあげていただけたら嬉しいです。

皆様はどのエピソードが印象に残りましたか?

スタッフは、「一緒に気持ちを共有してくれる子たち」という言葉が印象的でした。

インタビューの中で、見る人の気持ちに寄りそうという言葉が何度か伺え、見つめていると同時に見つめられているような、そして何とは言えないけど何かを言っているようなそんな独特な魅力が意図的に形作られたものだったのかと感銘を受けました。

また、「目の前にいる子は、私たちと同じように、世界にその子しかいません。」という言葉から、関水たまこさんの作品への深い愛情が感じられ、是非皆様にもこだわりに満ちた眼差しを体感していただけたらと思います

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関水たまこさんは 作品展『Long way home』は9月10日まで開催中です。

ぜひ会場でも作品をお楽しみください。
皆様のご来廊を楽しみにお待ち申し上げます!

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関水たまこ 作品展『Long way home』

〈会期〉
2023年8月30日(水) – 9月10日(日)

〈詳細〉
https://picaresquejpn.com/sekimizutamako_exhibition_2023/

◇関水たまこ 公式SNS

Twitter https://twitter.com/tama_kobou05
Instagram https://www.instagram.com/tamako.ch/

◇関水たまこ 出演インスタライブ・ラジオ

インスタライブ https://www.instagram.com/reel/CwXXjKTpUDm/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D

渋谷のラジオ https://note.com/shiburadi/n/n7dbedb49da97

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