欧州英国よもやまばなし        欧州英国ワクチン珍騒動 の巻

英日欧企業マッチングのさきです。

新型コロナウイルスのワクチンを開発した
大手製薬会社の英国アストラゼネカ社の
欧州内工場からEU向けのワクチンの納品が
大幅に遅れていて、大わらわのEU、

“EU域内で製造されるワクチンの輸出を
禁止する権限を加盟国に与える!”
と発表

さらにさらに、EUは当初、

EU加盟国のアイルランドから、
隣接する英国の北アイルランドの

いわゆる “「裏口」”経由で、
英国にワクチンが流れるのを
防ぐため 

“加盟国のアイルランドと
英国の北アイルランドの
国境管理の復活!!を発表…”


ええっ、これってEU離脱の時に

最後まで“アイルランドと
北アイルランドの友好を
保つため” とかなんとかで、

“国境は作れない…”って
ごねてた争点だよね…?

とおもったら、さすがにこれは

“EU離脱協定に違反する!!”
とイギリス政府が
強く反発したから

さすがにEUは、この発表は
撤回したけれど、
“英イングランドで製造されている
アストラゼネカ社のワクチンの一部は

契約上、EU市民用のものだから、
それをよこせ!”
とも主張している。

これまでにワクチン接種を
受けた人の数の総計は、
1回目だけの人と2回とも受けた人を

混ぜて数えると、フランスは
1月29日の時点で
約150万人なのに、

UKでは約830万人と、
5倍以上の接種がすでに
おこなわれている。

ニュースで報道されてたけれど
UKは、国民ひとりあたり、
5回分のワクチンを購入ずみ
とか…

今日 英国の義理母と
電話で話したら、 80歳を超えた
彼女も、彼女の同年代の友人たちも

1回目の接種は、終わったとかで、
すでに60歳代の接種が、
始まっているといっていた。

優先順位は、高齢者や病気のある人や
医療現場等で働く人たちから、
になっている、これはきっと

世界共通でしょうね…

フランスは特に、人権を守るとか
で法的な莫大な量の
書類手続きを踏まないと、

簡単に予防接種が進められない
状況だったけれど、これを改正して、
スピードアップをはかっている…

という説明が政府によって
なされていたけど、

さらに欧州全体の問題でもある
アストラゼネカの納期遅滞問題が
あるから、

いつものことながら、計画通りに
事は運ばないでしょうね…

今回のごたごた 特に
“EU域内で製造されるワクチンの輸出を
禁止する権限を加盟国に与える!”
といったようなEUの挙動は、

欧州在住20余年の
私のEUに対するイメージを
ちょっと変えてしまいました。

EUって
もっと人道的な共同体だと
思っていたけど、実は違うのかね。。。

さすがに、1月30日付けで、
“世界保健機関(WHO)は
新型コロナウイルスのワクチンについて

欧州連合(EU)域内で製造された
ワクチンの輸出を制限するという
EUの発表を批判”

そうよ そうよ、私だけじゃなかった…
あれれっ…?て感じたのはね。

“それに加えて、WHO は、国際的な
格差の拡大をもたらす
「壊滅的な道徳上の失敗」になると警告”

しているそうです。

現地にいても刻一刻と状況はかわり、
それによって、この機関ってこんなに
かわっちゃたのかしら?

と思うことはおこるものですね。
ましてや、日本と欧州、
地球の表と裏ほど離れていれば、
尚の事です。


新聞や一般メディアでは、わからない
現地情報、うらばなしなど
あれあれ、これって何?
と感じる身の回りのできごと色々を

「欧州英国 よもやまばなし」で
パリよりお伝えしていきます。


今日はここまで。
パリ在住 英欧日ビジネスマッチング の
さきちゃんが語る 英国欧州の現地情報
でした。

またあしたね
A demain ! See you tomorrow !

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