54字の物語 Vol.766〜768【芸能時事ネタ】

 今回は、珍しく「芸能時事ネタ」を書いてみました。本当は五作品書いて投稿したかったのですが、あと二つが思い付かないうちに、時事ネタは足が早く、ネタの鮮度が既に落ちてきましたので、三作品のみアップします。

 余談ですが、「足がはやい」を「速い」と書くと、文字通り速く走るという意味になり、腐りやすいという意味で使う時は「早い」なのだそうです。
 また、「売れ行きが良い(よく売れる)」という意味でも「足がはやい」を使いますが、この時も「早い」になるそうです。

 これまた余談ですが、基本的に私はテレビをほぼ観ない生活を十年以上続けておりまして、現在の芸能ネタにはかなり疎いほうです。
 なので、情報収集源は全てネットになります。


766.下町
767.支配
768.伝説



【766】言わずもがな、中田氏による松ちゃん批判についてです。正直、どちらもファンでもアンチでもない(強いて言えば、松本人志さんは好きですし、中田さんはよく知らないのです)のでどうこう言うつもりはありませんが、ドストエフスキーとかモーツァルトのくだりは、私には失笑ものに思えました。モーツァルトは、ビートルズと並んで世界一有名な音楽家というデータもあるそうですし、その真相や根拠はどうであれ、世界中の沢山の人々に聴かれ、愛されている音楽であることは間違いありません。そもそも、音楽は「理解する」ものではなく、「感じる」ものだと思うのです。そこまで踏まえて、「何言ってるの?」と思っちゃいました。

【767】大昔からずっと言われていたことで、今更かいっ! とも思うのですけど、考えれば考えるほど、とんでもない話ではありますね。デリケートな問題を正面から切り込むほどの勇気はありませんが、ひょっとすると、世界的に見ても最悪レベルの性犯罪者だった、という可能性もありますね。

【768】ネットニュースで上岡龍太郎さんの訃報に触れ、泣きそうになりました。私にとって、現在も含め、一番好きな芸人さんが上岡龍太郎さんでした。大阪生まれの大阪育ちということもあり、パペポTVはおそらく3〜4回、読売テレビのスタジオに観覧に行きました。「楽屋トーク」というコンセプトそのままに、あの収録は何の段取りもなく、お二人がステージに出てくると、自然と会話が始まり何となく終わるのです。一度は鶴瓶さんが大遅刻した日がありまして、上岡さんは観客の皆さんとフリートークをしてくれました。誰かれ構わずに話し掛けては会話をしてくれ、相手は一般人なのにごく普通に接し、とてもエレガントで、とても知的で、とても楽しいジョークを交えながら話を盛り上げてくださり、素晴らしいひと時でした。生憎、私は話し掛けられることはなかったのですが、他の方とのやり取りを聞いているだけで、とても面白くてワクワクしたものです。そして、鶴瓶さんがようやく遅れてスタジオ入りした時に、「すみません」と平謝りする鶴瓶さんに、「君、何しに来たん? 今日はもう、皆さんと一緒に、いつもより面白い収録が撮れたよ。君のギャラは皆さんに渡しな」と言い、小さな会場を沸かせてくれました。実は、今でも時々YouTubeで上岡龍太郎さんのトークを視聴していました。多分、私のアイロニックな物事の捉え方やブラックユーモアを好むことなどは、上岡龍太郎さんの影響を受けていると思うのです。芸能界を引退すると宣言して、本当に引退して、その後は一切テレビに出なかった潔さも含め、大好きな芸人(と言っていいのかしら?)でした。