基礎練習の魔力

はじめは弾けなかった曲も、練習を続けていくうちに、何も考えずに(他のことを考えていても)弾けるようになるけど、それは習慣化によって演奏に必要なことを身体が覚えるから。

この神秘的な力を上手に利用すると、すごいことが起こる…。

特に、演奏技術の土台となる、音階・和音・分散和音を身体に染み込ませると、どんな曲においても悩まず自然にできることが増え、考える前に弾けてしまうことが起きてくる。

1週間ほど毎日少しだけ触れたパッセージを、頭はあまり覚えていないのに身体が勝手に動いて弾ける、ということが起きてくる。(身体的な練習は気軽に取り組めるようになるが、もちろん、勝手に弾けても、油断せず、頭で意識的に覚えることを疎かにしてはいけない。)

さらに、基礎練習でどの指もどんなポジションでも自由自在に動けるようにしておくことと、色々な練習曲で応用できるテクニックの土台を積み上げていれば、怖いものなしとなる。

音大生が伸び悩む理由も、作品の練習ばかりになってしまい、アスリートなら当たり前に行っている基礎練習の探求をやらなくなってしまうからと見受けられる。

どんなレベルになっても、基礎は深めていけるし、常に最良の仲間となる。

自動的にできることが増えれば増えるほど、音色の響きや繊細なニュアンスまでこだわれるようになり、さらなる上達へとつながるのだから。

オススメの基礎エクササイズ
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