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ゆるり ごくごく浅く 和に親しむ 「お能体験その1」

いつも利用しているストアカがご縁で、
お能の体験をしてきました。

因みに私、能を見たことありません。
もっと言えば、能って何?能面??
そういえば学校で世阿弥って習ったっけ。
そんなレベル。
たまたま、日本文化的な講座を受けていたからか、おすすめリストにあがっていたのです。能って、私からすると、かなり敷居の高い世界。非日常的な感じがします。
それが手頃なお値段、通えそうな距離でもあり、全くわからないけれどこんな機会でもなければ縁することもないかと、受けてみることにしました。

能ってなんだろう

能は、継承されている演劇としては「世界最古」といわれる日本独自の舞台芸術で、世界無形遺産に指定されています。芝居のみならず、舞いや歌の要素ももつ音楽劇であり、オペラと対比されたりもしますが、同じ楽劇でもその違いには目を見張ります。また、能面をつけて演じられるという点で、仮面劇だともいえるでしょう。 -the  能.comより

詳しく知りたい方は、こちらを参考に。


能に接する

申し込みをする時に、「謡(うたい)」か「仕舞(しまい)」を選びます。
謡は、能の台本にある台詞と節のある歌を歌うこと、
仕舞は、お囃子なしに謡に合わせて舞うようです。

歌うのは苦手意識があるのと、どうせなら非日常感満載の仕舞がやってみたい!と
申し込みをしました。
60分のマンツーマンでの指導です。
仕舞は、白足袋を履いて行います。
それだけで、身が引き締まります。

会場である芦屋の市民センターの和室には、3人の私の母世代の上品そうなご婦人たちが。

その中に、能を見たことも、何もわからない異質な怪しい者現るでしたが、
皆さんとても気さくに声をかけてくださり、能がいかに楽しいかを話してくれ、本当に能がお好きなんだと感じました。

体験レッスンは「鶴亀」だそうで、たまたま、私の前にお稽古されていた方が「鶴亀」を舞われていました。
広い和室でのマンツーマンレッスン。
付属のテキストを見ながら、どんなことをするのかとドキドキ見学です。
こんなご時世なので、先生はシールド装着。遠く離れての指導は厳しいので先生も大変です。

「鶴亀」とは


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新年、皇帝が月宮殿に来られ初日の出をご覧になるので、貴族、役人、そして万人が集まり祝賀します。鶴と亀が舞って皇帝の長寿を祝うと、皇帝も喜び、自らも舞います。
天下泰平、国家が長く安穏であることを祈念し、祝福するという、おめでたい内容で、曲も短く歌詞の内容わかりやすいことから、入門に最適とのこと。

戦乱が絶えない室町時代に確立した能。
古典や神話を多く題材にしていますが、時代的背景もあり「国家の安寧」、
「長寿」、「疫病退散」、「死者への鎮魂」などをテーマとして扱ったものも多いそうです。

今の時代と重なることが多いですね。

仕舞のお稽古

まずは、扇子を前において
はじめのご挨拶。緊張です。

早速、難関が。
歌は無理だわ!と仕舞を選んだのに
最初にワンフレーズだけ歌う箇所があり
いきなり固まった私。
広いお部屋で、見ている人もいるのに
みなさんのような響きのある声にならない……抑揚のつけ方もわかりません。
私の歌は子どもの歌みたいな場違い感半端ないです。

次々と迫ってくる難関。
扇子の持ち方から苦戦。
うまく小指が引っかかりません。
片膝立ちからサッと立ち上がるのも
ヨロヨロ。
皇帝の舞なので、足は少し開き、
肘を少し張って立ち、
威厳のある構えをするのも
油断するとすぐに崩れます。
ずっと構えてると腕がプルプル。

目線を遥か遠くに、すり足で歩いたり、
方向を変えたり
慣れてないとなかなか難しいです。
茶道の足運びと似ているところもありましたが、手の動きも付くとますますギクシャク。
先生の指導を受けながら、言われるまま動いてるつもりが、聞き慣れない専門用語もあり、時々「?????」と迷子になります。

それでもなんとか、一曲の半分くらいお稽古して本日は終了。

到底一回で覚えることもできず、
先生とも相談し、
四回のお稽古で一曲仕上げるコースに急遽変更。
せっかくなので、この鶴亀を仕上げることにしました。

テキストには、歌詞や歩く動線など細かく書かれていますが、素人が見ても見てもわかりにくい部分も多いです。
紐とじのなんだか格式高いテキスト。
先生の補足説明を書き込みします。
次回まで忘れないように。
難しいけれど、姿勢よく、動くのはなかなか気持ちがいいです。

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先生は、色んなところで教室をされてるそうで、個人宅で能舞台をもってる教室があると聞き、どうせやるなら能舞台でやってみたい!と駄々をこね、次回はそちらでのお稽古をお願いしました。


色んな意味で、私は先生にとっても初めてのタイプの生徒かもしれないです。
あと三回、鶴亀をなんとか仕上げたい!


サポート頂けると嬉しいです。色々な日本文化に触れたり、勉強させていただきます