見出し画像

フォルマシオン・ミュジカルで読む、聴く、学ぶ

今日はフォルマシオン・ミュジカルで大切にされていることを3つの側面から考えていきたいと思います

読む

フォルマシオン・ミュジカルは楽曲を色々に使ったアクティビティがよく知られていますが、これらの活動と並行して楽譜の読み書き練習をたっぷりします。小学校2年で始める頃はほんの少しずつの学びですが、中学生になる頃には相当に読めるようになっています。
そしてこの読む練習はただ練習しているのとは違います。音楽を読み取るための練習をしています。練習課題として使われるものは芸術的に優れてはいなくても(誰もがショパンやリストのエチュードのような芸術的な練習曲を書けるわけではない)、ただ音符をそのまま読むのではなく音楽を読めるようになるための練習となっています。つまり音符以外の音楽の要素が入った課題になっているため、歌うのではなく読むのだとしても
もちろん、読めるようになる過程で楽曲も利用しますが、国語の漢字練習と同様に読むための練習が必要なのはいうまでもないことですよね? 楽譜が読めることは音楽をやる上で絶対条件と考えるのがフォルマシオン・ミュジカルなので、こういった「練習のための練習課題」は避けて通れないものにはなっています。
ただ、それが機械的な味気のないものにならないように、音楽演奏に結びつくようにと工夫されているわけです。

聴く

聴く活動はさまざまなものがあります。
楽曲を聴く、楽器の音を聴く、音程を聴く。どれも同じように大切で音楽を学ぶには欠かせないものとなってます。
これらの基礎になっているのが音に対する注意力。幼児から育てていくものです。フォルマシオン・ミュジカルを始める前のエヴェイユ・ミュジカルの間のアクティビティーはほとんどが「音に耳を傾ける」ものです。
そして聴く課題も楽曲を使うものが多いです。それも楽曲をただ聴くのではなくポイントを決めて聴く課題がいろいろあります。曲の出だしがアウフタクトなのか強拍からなのか、拍子は? 調性は? これだけでも音に集中する必要があります。読む、学ぶと重なるところがあるのは、総合基礎音楽教育だからですよね。
絶対音感を求められることはありませんが、先生の出した音を聴いてそれと同じ音を出すなど、音の高さに対して敏感であって欲しいのはあります。

学ぶ

音楽史の入門はもちろんのこと、理論的なことも楽曲を聴くことで学びます。音楽を学ぶのには音楽を使う、という当たり前のようで実は軽視されてたのではという学びがフォルマシオン・ミュジカルにはあります。
例えば長調や短調を聴き分けるのも楽曲で行います。日本の音楽専門学校の楽典の問題には調性判定というものがありますが、この問題を解けるようになるにはまず楽曲を聴いて判断できることが大切になります。
表情記号は出てくるごとに学んでいき、作曲家の名前と簡単な業績も曲と出会う時に少しずつ触れていきます。このほんの少しの積み重ねが3年、4年と学習することで確実に身についていきます。

これらをバランスよく体験できる講座

明日17日午後8時から1時間、3日連続でこれらの内容を体験していただく講座を開きます。

フォルマシオン・ミュジカルはじめの一歩 です。詳細はリンクからどうぞ。明日の18時までお申し込みを受け付けております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?