コンセルヴァトワールの授業を聴講して
9月から聴講生として登録している授業
6月のコンセルヴァトワール新規登録時期にたまたま見つけたのですが、コンセルヴァトワールのプロコースの学生が受ける授業を聴講可能ということなので登録してみました。
私が以前から興味があった、commentaire d'écoute、直訳すれば「聴取のコメント」というものです。これは3分から5分程度の演奏を聴いてそれを言語化するという授業で、最終的には聴いたことを文章にするという科目です。
受講の目的は、音楽について語る言語力をつけたいのと、フランス語のブラッシュアップでもあります。自分が感じていることを人に説明するのになかなか言葉が思い浮かばないということもあって。
最初の授業でびっくり
その最初の授業で聴いたのは、現代の有名作曲家の初演時に物議を醸し出した作品なのですが、それを聴いて私が言えることって非常に乏しくって、学生さんたちが色々と言っているのを聞いて「うわー」と圧倒されていました。
その次に聴いた曲は近代の作品ですが、作曲家の国と時代は分かったもののそれ以外はフワーッとしたイメージしか浮かばず(バレエ作品で場面転換があるものでした)、授業を受けた甲斐があったなと思いました。
その後、グレゴリオ聖歌と教会旋法について数回授業があって秋休みになりましたが、その教会旋法の時でも、色々と発見がありましたし、何よりも先生が博識であることとその鋭い視点が素晴らしいのです。
秋休み明けはまた違うことをするそうなので、楽しみです。
聴講生なのでディプロムはない
プロコースの授業なので、本科生は卒業に必要な単位として認められる授業ですが、聴講は1年単位なので来年度も受けたいとなったら再度、新規登録と同じように申し込む必要があるという授業です。
これは来年も受けられたらいいなと今から思っているくらい勉強になっています。音楽史などの知識が増えることではなく、音楽を見つめる視点が変わりそうと確信しています。
何が面白いかって、先生がつぶやく音楽についての視点なのです。
ある理論について、理論が先ではなく音楽が先にあったということで「決めるのは音楽です」と言った時の力強さが、1ヶ月経った今でも印象に残っています。
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