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日本を代表するピアニスト小山実稚恵の輝かしい経歴

ピアニストには、留学を経て大きく成長する人が少なくなく、できるだけ世界へ行くよう、周囲にも促されがちです。そんな中、留学経験もない中で世界のコンクールで結果を出したピアニストがいます。それが小山実稚恵さんです。小山実稚恵さんは1959年5月3日生まれで、現在61歳です。宮城県仙台市出身で、東京藝術大学大学院を修了すると、1982年チャイコフスキー国際コンクールで3位に入賞します。その3年後にはショパン国際ピアノコンクールで4位に入賞。この2つのコンクールで入賞をしたのは、現時点で小山実稚恵さんただ1人です。

女の子らしい遊びに興味がなかった幼少期

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小山実稚恵さんの子供時代、古タイヤがあると夢中になるようなタイプの子で、おままごとなどの女の子がやるような遊びは興味がなく、鉄棒などで遊ぶような活発的な子供だったようです。そんな小山実稚恵さんにとってのおもちゃは、おもちゃのピアノで、ずっと鍵盤をたたいて音楽を奏でていました。その後、6歳の誕生日に両親がピアノを買い与えると、そこからはピアノに全力投球していきます。練習嫌いであった小山実稚恵さんに対して、簡単に弾ける曲、じっくり時間をかけて弾く曲を織り交ぜながら練習を行っていき、楽しみながらピアノに取り組める環境が与えられたことで、めきめきとその実力を伸ばしていくことにつながります。

あれよあれよで入賞へ

自らをのんきと表する小山実稚恵さんですが、大学院に上がって最初の年、チャイコフスキー国際音楽コンクールで3位に入賞します。ところが、入念な準備の末に3位だったわけではなく、ピアノを弾くとどのように響くのかなど、純粋に楽しみ、耳の肥えた厳しい観客たちのスタンディングオベーションに驚き、あれよあれよという間に入賞を果たします。ショパン国際ピアノコンクールでは、経験を重ねていき、その大会がどんな大会か自覚を持った状態で臨みました。大会を楽しみにする人たちが数多く、会場から漏れてくる音に何時間でも聴いていられる人たちを目の前にして音楽の力を感じ取った小山実稚恵さん、結果的に入賞を果たし、日本人のピアニストではトップレベルの結果を残します。

まとめ

当然のことながら猛稽古がこの裏にあったものの、それを感じさせず、音楽を楽しみながら階段を昇って行った小山実稚恵さん。今の若いピアニストたちが見習うべきものを持ち合わせており、デビューから30年経った今も、この勢いは止まりません。