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大人になってからピアノを始めたい方へ(1)

こんにちは!
コロナウイルスの感染者が日に日に増え、不安な
日々を過ごされている方も多いとは思いますが、
【おうち時間】の一つとして、楽器を始めて
みようとお考えの方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか?

今回の記事では

・大人がピアノを始めるメリット、デメリット
・練習でするべきこと、してはいけないこと
・大人になってから始めて、どこまで弾けるのか

このようなことを、書いてみようと思います。
正直な意見を書こうと思っているので、これから始めようと思っている方の参考になれば幸いです。

●ピアノを始めるべきではない方

私は過去に5年間ほど、某楽器店で大人の方を
対象としたレッスンを行なっていました。
延べ100名超を教えていましたが、
大人の方とはいえ様々な方がいます。

・練習が嫌いな人
・そもそも練習環境が整っていない人
・ラクに弾けるようになりたい人

このような方が上手くなることは100%ないです。

当時は、楽器店でしたのでこんなことは言えず
練習をしない方がどうしたら上達するのかを
考えていたこともありましたが(生徒数が大事だったため)もちろん上達する訳がないですよね。

これはピアノに限った話ではないのでわざわざ
伝える必要もないですが、意外と多かったです。
今思うとその方達は上達を望んでいなかったの
かも知れないですね。ピアノを弾く時間が楽しい
とか、ピアノを通じてお話することが楽しいとか
その人に合った楽しみ方で接していたのかも
しれません。ただ今回の記事では、上達したいと
思っている方にむけて、書いています。

●ピアノを始めるメリット

さぁ、やっと本題です!(笑)
まずはメリットをまとめてみました!

・鍵盤を弾けば音が出る
・一人で音楽が完結できる
・リズム感が身につく
・脳トレになる

それでは1つずつ見ていきましょう。

・鍵盤を弾けば音が出る
これは楽器を始めようと思ったときに一番重要な
ポイントになると思います。他の楽器(ヴァイオリン、フルート、サックスetc.)は最初の難関が
〝音を出すこと〟ですよね。それと比べると、
ピアノは鍵盤を弾くだけで音程のあった綺麗な
音が出ます。なにか楽器を始めようと思った時に
非常に大きな魅力になるのではないでしょうか?

・一人で音楽が完結できる
これも、非常に大きなポイントです。他の楽器は
1パートないし2パートまでしか演奏できませんが
ピアノはメロディ、伴奏、ハモリ、リズムが一人でできてしまう唯一の楽器です。それ故に難しい
こともありますが、またそれは後程。。

・リズム感が身につく
あれ?音感じゃないの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながら大人になってから
では音感は身につきません。耳ができあがって
いるからです。もちろん少し音感がついて、
例えば音痴がちょっと良くなった等の効果はある
かもしれないですがなかなか難しいと思います。
リズム感に関しては、運動神経が関係してくる
ので、両手で演奏するピアノは非常にリズム感
を鍛えることに適していると思います。もちろん
ドラム等のリズム楽器には勝てませんが。

・脳トレになる
時々テレビ等でも言われていることですが、両手がバラバラの動きをすることが、脳に良いと実証
されているようです。楽器店に勤めていた時は、
脳トレのために通われている6、70代の方も多く
いらっしゃいました。

●ピアノを始めるデメリット

・難しいと感じる壁が早く来る
・イメージした演奏ができない
・身体に負荷がかかる

・難しいと感じる壁が早く来る
これは〝両手〟です。両手で弾くからこそ、上記
のようなメリットが生まれますが、やっぱり両手
はハードルが高く感じるポイントですよね。
両手で弾けなくて、挫折してしまう方を何人も
見ましたが、解決する方法は一つだけです。
〝両手で弾くことを急がないこと〟
あえて簡単に言いますが、絶対にいつか弾ける
ようになります。焦って両手ばかり挑戦する
のではなく、できることから始めていって
できることを積み重ねていくことで、両手奏は
確実にいつかできるようになるので、その日を
待ちましょう。(もちろんコツ等はありますがそれはまたいつか記事にします)

・イメージした演奏ができない
ピアノは他の楽器と比べると、身近に感じ
ませんか?学校にあったり、街中でもよくピアノ
の音は流れているので、無意識の内にピアノに
対するイメージが出来上がっているように
感じます。だからこそ、いざ自分が弾いてみると
あまりの違いに絶望してしまうのです。(笑)
これも正直に言いますが、大人になってから
始めて、プロのように演奏することは99%難しい
です。ただ、自分が満足する演奏はできます。
自分が演奏できるレベルの楽譜を探せば
いいのです。もし、満足できる楽譜がなかったら
作ればいいのです。といっても自分で作るのは
難しいですよね。そこで大事になってくるのが
先生選びです。こちらもまた近々別記事でお話
させて頂きます。

・身体に負荷がかかる
私が楽器店に勤めていた時の、退会理由として
一番多かったことが、身体の不具合でした。
特に多かった症状は
・腱鞘炎
・背中と腰の痛み
この2例でした。
やはり、始めたては楽しいのでついつい時間を
忘れて、何時間でも弾いてしまうことがあると
思います。それは、上達を目指す上ではとても良いことだと思いますが、大事なことは一つ。

〝正しい姿勢で無理なく弾けているか〟

ピアノを弾いていて、身体に痛みが出ている方は
演奏姿勢が悪くなってしまっていることが
ほとんどです。ピアニストが何時間も演奏を
続けられるのは何故でしょうか?正しい姿勢で
無理なく演奏できているからですね。こちらについてもまた後日。

長くなりすぎてしまいました(笑)
続きはまた次回にします。

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