52回目ぷてぃらじ裏側
はろーぐりゅすごっと!
Pianist Daiです。
ぐりゅすごっとって何?ってたまに言われるんですが、これはオーストリアで「こんにちは」って意味です。
極々一部のドイツ(恐らく西ドイツの一部)でも使われるらしいのですが、ほぼオーストリア語と言ってもいいと思います。
ドイツ語ではGrüß Gottと書きます。
何か見慣れない文字あるね!?
「ü」と「ß」はアルファベットにすると「ue」と「ss」と表すので、英字にすると「Gruess Gott」と書きます。
「Gruess」は「幸運を」で「Gott」は神なので、「神のご加護を」という意味があります。
挨拶が「神のご加護を」だなんてとても素敵だなーって思います。
ただ発音は「グリュスゴット」でも通じますが、きちんと発音しようと思うと、難易度は割とSクラス並だったりします。
発音聴いてみたい人はライブ配信の時に聞いてみてください。
あと、「Guten Tag(グーテンターク)」がドイツ語のこんにちは、だと知ってる人は多いと思いますが、基本的には、特にウィーンでは0.1%の人も使いません。
ぼくも10年以上住んでたウィーンでGuten Tagって使ったこと1回くらいあったか?使ったことないかもってレベルです。
あ、でもこいつ苦手って思った人には距離感を出すために使ったことはあるかもしれない(謎)
ドイツもオーストリアも大体90%くらいは「Hallo(ハロー)」です。
意外でしょ?
2.今回の曲!
今月はテーマを設けてリクエスト募集しているのですが、今月のテーマは
「ジブリ」
ということで、勿論今週のぷてぃらじもジブリの曲にしました。
基本的にぼくのYouTube動画のコンセプトは
「既存の曲を演奏力や時にはアレンジで+αする」
なので、今回はメドレーにしてみました。
リクエストも結構多かったので、なるべく多くの作品を届けたいなと思ったのも理由の一つです。
ぷてぃらじは朝にお届けしていますが、今回のメドレーのコンセプトは、どこか懐かしい、回想的な雰囲気を込めた黄昏・・・そう
「ノスタルジック・ドライブ・・・!(キ、キマッタァ・・・)」
どうみても中二病全開です。いいんです楽しいから。
ということで、ジブリの作品の中でも寂し気な、どこか遠い何かを想わずにはいられない曲をセレクトしました。
ポイントは暗い曲、というより黄昏・・・そう
「ノスタルジック・ドライブ・・・!(唐突な思い付き)」
2-1.いのちの名前(千と千尋の神隠し)
誰もが知ってる曲ですね、リクエストも複数ありました。
トンネルの向こうで別世界にのまれてしまった千尋。
この曲はその世界観や千尋の心を表現した曲なのかなぁと思います。
この曲は特に手を加えず、只管その世界観を音で追ってみました。
目を瞑って聴いたらあの世界があなたの前にも広がるのではないでしょうか。
2-2.さよならの夏(コクリコ坂から)
ジブリの中では割とマイナーな分類に入るのかもしれません、実はぼくも見たことがない作品で、今回演奏したことでとても興味持ったので、DVDで見たいと思います。
曲はタイトルのようにとても切ない曲です。
これは原作をまだ観てないというのもあるのですが、シンプルな作品は手を加えず演奏力で表現したいなと思ったので、ほぼ原曲そのままに演奏しています。
原曲がホ短調(E minor)だったので、曲の終わりにコードを少し変化させ、千と千尋の神隠しのハ長調(C major)からコクリコ坂の(E minor)に移動しています。
(基本的には移調せず原曲の調(所謂原キー)で演奏するようにしています。歌の都合とかもあると思いますが、キーが変わると少なからず曲調も変化するので、作曲者の意図を出来るだけ漏らさないように演奏は基本出来るだけ原キーで行うようにしています。)
(下記動画は「さよならの夏」から再生されます)
2-3.まいご(となりのトトロ)
この曲は実はリクエストになかったので、弾こうか迷ったのですが、曲調としては今回のノスタルジック・ドライブ(簡素)にぴったりかなと思ったのと、コクリコ坂の持つ雰囲気と共通するものがあったので、挿入してみました。
過去のYouTube動画には「魔界に堕ちたとなりのトトロ」にもこの曲を収録してあるので(別アレンジバージョン)よかったら聴いて見て下さい。
この曲聴くと「メイチャアァァァァアーーーーン(やまびこ3回)」ってなる・・・ぐすん。
子供が迷子になる時って何かに夢中になって、ふと我に返った時に道に迷ってることに気がつくんだよね・・・。
トトロ見たくなってきた・・・。
と思ったけど、上の自分の動画のトトロみてぼくも我に返った(心がまいご)
(下記動画は「まいご」から再生されます)
2-4.6番目の駅(千と千尋の神隠し)
さて最後の曲は再び「千と千尋の神隠し」より、「6番目の駅」をセレクトしました。
個人的にジブリ音楽の中で最も深い黄昏の曲はこの「6番目の駅」だと思っています。ぼく的にもイチオシの曲・・・。
最後の曲なのでピアノ以外にもサウンドを使ってみました。
普段メドレーって基本的に曲と曲の"繋ぎ目"が分からないようスムーズにコード進行をして溶け込ませるように次の曲を入れることが多いのですが、この曲はそれはせず、敢えて
「ここからが6番目の駅・・・終着駅だ・・・!(中二病度60%)」
という気持ちでウィンドチャイムのグリッサンドから始まり、ベースをオクターブさげ、男性コーラスの荘厳さを爆弾のようにぶつけコードを重々しく鳴らすのと同時に曲を始めました。
「となりのトトロ」の「まいご」と、演奏さえ変えてしまえば同じ雰囲気になるのですが、そこは敢えて全く対照的になるよう演奏法を変え、サウンドを加えて仕上げました。
どう?(唐突な感想求め)
ぼくはこういう深く重々しい鬱になるような曲を誰よりも重苦しく弾く自信があるので、今回も演奏しててめっちゃ楽しかったです・・・フフフ(壊)
(下記動画は該当箇所から再生されます)
とはいえ最後だけ色んなサウンドもって盛りまくると、他とのバランスが取れなくなるので、本当に必要最低限にしました。
キャスのメンバーシップ配信の時にたまに演奏する時あるのですが、その時は他のサウンドはいれられなくとも、アレンジで盛りに盛って異世界に放り出されたような虚無感を抱かせますので、よかったらメンバーシップ配信来てください(唐突な宣伝)
後半メロディーをオクターブでのトレモロで弾くことがよくあるのですが、ここにウィンドチャイムを敢えてがっつりいれて、"異世界に迷い込んだ感"を出してみました。
ちなみにぼくは極度の方向音痴なのですぐまいごになります(唐突な自分語り)
(下記動画は該当箇所から再生されます)
3.終わりに
ということで、今回はメドレーでお届けしました。
個人的にはちょっとした物語性があって
いのちの名前(夕暮れ前のまだ少し明るい時間)
↓
さよならの夏(暗くなり始めの1日の終わりへの階段)
↓
まいご(すっかり暗くなってその名の通り迷い込む)
↓
6番目の駅(闇に飲まれていく・・・)
どうみても朝向きじゃありません
ちゅーすばっばー!
Pianist Dai
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