5月11日(火)

あー、習慣と言うものは実に恐ろしいものだ。

あれだけ、昨日の夜は、お弁当を作るまい!と誓ったのに、朝起きてからルーティンの様にお弁当を作っているではないか…。

既に私の負けな気がするが、、、
いや、今回の戦いには必ず勝つのだ!
と朝のキッチンで、うっかり作ってしまったお弁当を見ながら、気を引き締めてた。

6時になっても娘が起きないので、起こしに行く。寝顔は小さい頃のまま、可愛いのにな…と思いながら、声を掛けた。
寝起きは悪くないので、すぐに起きて支度を始めた。

息子も起こしに行くと、既に起きていた。

二人とも朝食がないので、ダイニングに来ない。いつもなら、前の日の録画のお笑い番組を見ながら朝ごはんを食べたりして、急いで身支度をしたりバタバタなのにな…と思っていたが、二日だけの事なのになんだか時間が長く重く感じてしまった。

娘は身支度をして、お弁当を持ち学校へ。

すると、娘が家を出たタイミングを見計らって、息子がニヤニヤしながら部屋から出てきた。そのままキッチンに行くと、「はい、それでは朝ごはんを作っていきたいと思いまーす」と、怪しいYouTuberの真似事をはじめた。

さすが、1年で10センチ身長が伸びている成長期真っ只中の中学2年男子は、朝ごはん抜きはきつかったのか、朝ごはんを食べに来たのだ。

保存していた茶碗一杯分のご飯を冷蔵庫からだして、電子レンジで温め始めた。
冷蔵庫にタラコを見つけ、「では、タラコご飯にしたいと思います!タラコを電子レンジでチンすれば出来上がり♪」と言ったところで、私の待った!が入った。

たらこって、レンチンなのか?

もう、息子のおバカ劇場に爆笑した。
やってみればいいと思ったが、タラコのつぶつぶが電子レンジの中を彩ると思ったら、いてもたってもいられず、物言いをした。

やっぱり、第二子は要領がいい。
私も2番目だが、姉を見てうまくやればいいのにと良く思ったものだ。

普段から家の事はしないし、役に立たないが笑いだけは提供してくれる息子。母の怒りにめげずに楽しませてくれた代わりに、タラコは焼いて食べてとお伝えした。

最終的に、タラコ茶漬けを自作して朝ごはんに食していた。
この朝のちょっとおバカな偽物YouTuberのおかげで、私がこんなに怒っていても楽しく暮らせていけるから、いいじゃないかと安堵を覚えた。

息子に、「お母さんが怒っていたのはどう思う?」と言ってみた。
「ごめんなさい。悪かったなーーって思ってます。」と言ってきた。
バカだなぁ、私は。と思いつつ、息子がごはんを食べる姿を見て微笑ましかった。
ご飯作ってほしいと言う。

なんと可愛いじゃないか!

あ、5,000円返してもらわなくちゃと思い、
返金してと言うと、「え?返金制?えーー、じゃあ、せっかくだし2週間は自炊して頑張ってみるよ!」と言い出した。
現金なやつとは、きみの為の言葉だ…。

私はこの対決に負けた上に現金にも負けたのだ。。

夕方、子ども達が帰宅。

娘は、弟が母を丸め込んだ事も知らず、お弁当箱をシンクに出していた。

仕事が過渡期だったたも、19時半にようやくパソコンを閉じた。

お風呂に入ってたり、洗濯物をたたんだりして、気がついたら21時を過ぎて息子が塾から帰宅した。

キッチンにやってきて、またYouTuberまがいの事を言って冷蔵庫を漁っていた。
今朝の出来事を娘に話してみた。すると娘から、「私、薄々勘づいていたけど、ママが怒ったのさ、私には関係ないよね?全部、弟だよね?」と。

いや、違う。
娘の場合、私の小さな怒りを積らせる「ちりつも」型なわけだ。ドッキリ番組で小さな部屋に巨大風船をいれて膨らませて割る様な。 

息子の場合、家事、手伝いは日頃からせず、甘やかしていた分、どかーんと爆発をさせるのだ。

二人分の怒りが重なって、こうなったんだと説明した。

息子がサンドイッチの様な物を作り始めた時には気がついたら、狭いキッチンに3人で笑っていた。

娘も空腹だったのか、何か作る始めた。

分かっちゃいたけどね。
やっぱり、笑っているのが一番だね。
結局、気がつけば3人でおしゃべりが止まらなくなっていた。

短かった2日とちょっとの親子喧嘩は終演を迎えたのだった。



結局、私がこの状況に耐えきれなかったのだ。
惨敗だ。
子育てって難しい。ほんとに。

2週間の食費はと言うと…
二人とも5,000円を返すのは嫌だと言うことで、シェアハウス体験を2週間しよう!と言うことになった。

これは、面白そうだ!

#子育て
#親子喧嘩



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