笹食べたいパンダ

お腹が空くのは健康のバロメーターです

〇〇の秋とよく例えられますが、健康な方でしたら秋はやっぱり

食欲の秋!!

ではないでしょうかヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

私の生まれた愛知県は食べ物がとても美味しい場所でした。最近患者様から

「東京の鍋焼きうどんには味噌が入ってないですよ」

という衝撃的な事実をきいて、分かってないな…東京。

と思ったのですが、味噌入れる方が少数派ですよね。ごめんなさい。

東京もとても美味しいですね。

東京は世界中の食べ物が全てあるのでは…と思うくらい様々な種類があり、そしてどれも美味しいです。

他の国でも色々な料理を食べてきた経験がありますが、やはり日本の食のレベルの高さは民族ならではの繊細さが関係しているのではないかと思います。

今の時代、嫌いなものを食べなくてもよい程に食べ物を選びたい放題の状況ですが、外食や出来合いのものなどはミネラルが少なく質的にはどうなんだ?と思うこともあります。

また仕事が忙しく、独りで食事を摂ることにより味気の無い食事、ただ食べるだけになってしまう等、社会環境が原因で食事が美味しくないという問題は現代ならではでしょうね。

お腹がすくという感覚はとても大事な感覚です。食べるという行為は生命維持に直結しています。したがって

おなかがすく感覚は元気のバロメーター

になるのです。

でもこの「おなかがすく」という感覚はどこからくるのでしょうか?

生活のなかで「おなかがすく」といえば胃が空っぽになったことを示し、食べておなかが膨らむと満腹感や多幸感を得られますね。

それを踏まえて考えると胃に空腹を感知するセンサーがありそうな気がしますが、実は違います。

例えば何かしらの病気のために胃を切除した人がいます。

もし胃に空腹を感知するセンサーがあるとすれば、胃を切除した人はおなかが減らないという論理が成立すると思います。

でも胃を切除した人でも、お腹は減ります。

ではどこで食欲をコントロールしているのでしょうか?

それは脳です。

脳の視床下部(ししょうかぶ)に存在する

「満腹中枢」と「空腹中枢」

が互いにせめぎあうことによってコントロールされています。
※摂食中枢ともいいます

満腹中枢は「おなかがいっぱいだから食べるのをやめよう」と命令する役目があり、空腹中枢は「おなかがすいたから食べたいー」「美味しいから食べたいー」と食欲を促す命令をする役割があります。

つまり食欲のコントローラーは脳なのです。

私たちの脳は精巧なコンピューターであり、ここにインプットされる情報とアウトプットされる命令によって食欲はコントロールされると考えられています。

この食欲のコントローラーに何がインプットされるのか?

それは食物の消化吸収によって生じる物質の血中濃度やいくつかのホルモンの濃度、食事によって発生する耐熱、胃の膨張や収縮、咀嚼(そしゃく)の情報です。


食事をすると炭水化物の分解により

ブドウ糖!!

が血液中に増えます。ブドウ糖…私はぶどうが大好き…

このブドウ糖が満腹中枢を興奮させ、空腹中枢は抑制させます。
結果お腹がいっぱいになります。

そして時間が経つとブドウ糖は体から減ってきます。
するとこれまで抑制されていた空腹中枢が興奮してきます。

さらに時間が経過すると体内でブドウ糖が激減します。
ブドウ糖は体のエネルギー源ですので無くなると困る…
何かで代用しなければ…

そうだ!!
今まで体に溜め込んだ貯金(脂肪)があるではないか(´゚д゚`)

そして脂肪の分解を初めます。

脂肪はエネルギーの貯金だったのです。

その脂肪が分解する際に遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)が生じます。
この遊離脂肪酸は空腹中枢を刺激し「お腹へったー」という状況を作り出します。

その後食事をすると再びブドウ糖が血液中に増えます。そして満腹中枢を刺激するとともに、ブドウ糖を減らさないようにするホルモンであるインシュリンが遊離脂肪酸の産生を抑制するので、空腹中枢の興奮が収まってきます。

ちょっと混乱してきました?

簡単に説明すると

食べる→ブドウ糖が体内に増える→満腹!!→時間が経つ→ブドウ糖が減る

→お腹がすく

です。

ちなみにパンよりご飯の方が腹持ちがいいというのは単純にご飯のほうがブドウ糖の量が多いからですよ!

なぜブドウ糖にこれほどまで左右されてるのか?
というとブドウ糖は生命維持にとって最も重要なエネルギー源だからです。

だからブドウ糖が体内で減らないようにお腹がすいたりします。

初めのほうで説明した「お腹がすくのは健康のバロメーター」になるというのを言い換えると

お腹が空かない=ブドウ糖いらない=生命を維持する感覚が狂ってる

=元気がない!!

になります。

でも実はブドウ糖を摂取しなくても満腹中枢を刺激する方法はあります。

それは肉を食べることです。

肉を食べる→肉のタンパク質が分解される→トリプトファン発生→トリプトファンが脳に行く→セロトニン形成→満腹中枢を刺激し満腹感!!

肉食動物が必要以上に殺生しないのはこの経路があるからかも…っと言われています。

如何でしょうか。
お腹がすく事が大事なのが分かっていただけたと思います。

秋といえば何でしょう?っと聞いて食欲の秋という方は健康な証拠です。

もしお腹が空かないというのであれば、早めに漢方薬局に相談されるといいですよ。

おしまい。



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