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咳のメカニズムと様々な種類
これからの季節、咳が止まらなくなる方が増えますね。
私は意外(?)と虚弱体質で子供のころから咳がよくでました。
咳って止まらないと案外辛い!!
ダメージは少ないけど、チクチク私達のハートを蝕んできますよね…
酷ければ睡眠を妨害します。
そしてどんな薬を飲んでも全然治らない時があります(これホント不思議です)私の経験ですが、鍼灸がとても効果的な事があります。薬でもだめな場合は、ツボ押ししてみましょうね。
今回はそんな辛い咳のメカニズムを分かりやすく説明したいと思います。
【咳がでるメカニズム】
咳は医学的には咳嗽(がいそう)と呼ばれています。
咳は「急に強く出てくる息」の意味があります。そして嗽は押し迫ったさまを表します。
咳嗽は肺・気道内の空気が強く、そして爆発的に身体の外に押し出されます。そのスピードは時速200キロを超えます。
時速200キロはプロのバトミントン選手のスマッシュくらいです。なので
咳をすると口からバトミントンの羽が飛び出ている
わけです。分かりづらいですね。でも続けます(/・ω・)/
咳のメカニズムは
①空気を瞬間的に深く肺に吸い込む
②声門が閉鎖
③胸の内圧の上昇(胸腔内圧の上昇)
④声門の開放、そして
バトミントンの羽を発射!!という具合です。
声門についてですが、声帯と声帯の間の声門裂でできており、左右の声帯を接近させ、息で振動することで声を発生させます。
咳は何らかの刺激が肺などにある咳センサーに伝わり、その咳センサーが
「何か刺激物あるんでー、延髄(えんずい)さーん、咳させてくださーい」
そして脳にある延髄に伝えて
「はいよー、今から咳しろって肺にいいまーす」
と肺に連絡し咳がでます。
では、どんな事が刺激になって咳が起こるのでしょう?
プクまるさん(@pukumaru_update)からの頂き物です↑
【咳の種類あれこれ】
咳は二種類に分けられ、コホンコホンとでる「空咳」とゼロゼロという湿った咳があります。前者を乾性咳嗽(かんせいがいそう)後者を湿性咳嗽(しっせいがいそう)と呼びます。
乾性咳嗽は気道の口に近い方(上気道)の炎症、たとえば気管支炎でも起きますが、気道の物理的な刺激でも起きます。
喫煙や刺激的なガスやチリ、過度の乾燥といったものが刺激となります。
また、なぜか耳(外耳道)の刺激でも反射的に起こります。
何をやっても治らなかった咳に対して、耳周辺のツボに鍼を打って治った経験もあります。ちょっと不思議です。
湿性咳嗽は、たんや鼻水を気管から排除しようとして起きます。これは肺が正常な状態でも、たんが生じる場合があるので無理に咳を止めず、たん出しやすくし、たんを発生させないようにします。漢方的には胃腸を整えたり、肺を潤したりします。麦門冬湯という薬が有名です。
しかし、病気による湿った咳は肺の奥の方(気道の下部)の炎症、例えば急性気管支炎、肺炎、気管支喘息、急性細気管支炎、気管支拡張症などの重症に陥ることも多く、その場合は炎症をとる手段をとります。あまりひどい場合は病院をオススメすることもあります。
湿性咳嗽では相談の際には「どのようなたんが出るのか?」という事を絶対に聞きます。
たんは基本的には肺や気道の上皮が剥がれたものから出来ています。
ですが、ネバネバしていたり、量が多かったり少なかったり、色が黄色や緑だったりと様々です。特に色が濃い黄色や緑色ですと細菌感染が疑われ、肺炎や気管支炎を疑います。
また血液が混じっている事も注意深く聞きますし、場合によっては見せていただきます。
日中はあまり咳が出ないが夜間寝てから咳が止まらなくなるというと訴える人もいますね。
これは気管内にたまったたんが横になって寝ることで気道内に落ちて来ることが原因で発生します。
他に鼻水が気道内に落ちてくる事が原因の場合もあります。
これを後鼻漏(こうびろう)といいます。
他に特徴的な咳に「小児の仮性クループ」という咳があります。
これは犬の遠吠えやオットセイの声のような音の咳です。
同時に声がかすれたり、息を吸う時にヒューヒューという音が聞こえることが多いそうです。
これはウイルス感染や最近におこる喉周辺の炎症が原因となります。
咳はなぜ出るのか、それは以上述べてきたように、気道内の刺激に対する人体の防御反応です。
ですので、無理に止める前に一度漢方薬局に相談されると良いですよ。
それではまたー
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