見出し画像

血についての雑談2 血液の話

前回に引き続き【血】についての話です。
今回は【血液】を現代医学的な観点からサクッとお話します。


現代医学的に血液とは
「動物の体内を巡る主要な体液」
と定義されます。出典はウィキペディアです。
具体的に血液がどのようなものか簡単に説明します。

血液は、赤血球(せっけっきゅう)と血漿(けっしょう)と少しの白血球(はっけっきゅう)や血小板(けっしょうばん)に分かれます。
赤血球は酸素を体の隅々まで運ぶ役割があり、血漿は脂肪、ホルモン、老廃物などを運びます。
赤血球の中にはヘモグロビンというタンパク質が存在し、そのヘモグロビンは鉄と結合してます。
そしてヘモグロビンの鉄が肺で酸素と結合することで体の隅々まで酸素を運んでいるのです。

皆さんも一度は鼻血や口の中が切れて血の味や匂いを感じたことがあると思いますが、その時、鉄の匂いがしたはずです。
あれは赤血球の匂いだったんですよ!

赤血球といえば読んで字のごとく赤色です。でも何故赤いのかというと、
ヘモグロビンが赤い色素であるためです。
ですが動脈と静脈では色が違いますね。何故かを説明すると、
ヘモグロビンは酸素と結びつくと色が変化し、動脈ではたくさん結びついていているので、鮮やかな赤色となります。
そして静脈では酸素との結びつきた少ないために、暗赤色となります。

【ヘモグロビンからみた進化】

前回も少し説明しましたが、赤血球は形が違う人がいます。
もっと正確に説明すると、赤血球のヘモグロビンの形が違う人です。

ヘモグロビンの形ってどんな形?

と医療に携わる人に聞けば

「真ん中が凹んだような円盤の形」

であると、誰もが答えるでしょう。
でも実は「三日月のような形」をしている人もいます。
三日月のような形のヘモグロビンは鎌状赤血球症(かまじょうせっけっきゅうしょう)という症候名がついています。
鎌状赤血球症の人は貧血になり重症化すれば人を死に至らしめますが、マラリアにはかかりにくくなります。
するとマラリアの発生地域では鎌状赤血球症にかかった人の方が生存率が上がるという現象が起こります。
実際に鎌状赤血球症の人はマラリアが猛威を振るう地域に多いのですが、人間の進化ってこういう事象の積み重ねなんでしょうね。

以上です。次も血液の話の続きをしますね!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?