バスケットボール

試合に出たい選手へのアドバイス。上手くなるために質のいい自主練習をやろう。

トレーナーとして「この選手は成長するな」という選手がいます。
トレーニング指導をしていると選手のパフォーマンスは計画通りに上がり成長していくのですが、それは想定範囲内に留まります。

私の想定を超えて成長していく選手は、必ずと言っていい程、自主練習をしています。

ほとんどの選手はトレーナーや指導者が始動するトレーニングまたは練習メニューだけを消化して満足しその日の練習を終えます。みんな等しく同じメニューなので成長速度も同じです。これでは、試合に出ていない選手はずっと試合に出れないままです。

学生の期間では最初から運動神経がよく、競技に長けている選手が多くのチャンスを勝ち取ります。経験は選手の成長を加速させるため、チャンスを多く得る選手ほどレベルアップしていきます。

同じトレーニング、同じ練習をしてもチャンスは別です。これは残酷なことですが競技である以上当然のルールです。

これまでトップレベルの選手を何人もトレーニング指導してきましたが、それぞれ種目は違えど共通しているのは質のいい自主練習を常にしている部分でした。

質のいい自主練習というのは、取り組む自主練習に目的があるということです。
「3ポイントシュートの確率を良くしたい」
「ドライブのキレを高めたい」
「ディフェンス力を高めたい」
それぞれの目的を明確にしてそれらを習得するために考えながら自主練習をするのです。

ここで運動習得のコツを教えます。
1つのスキルを習得するために必要な時間は20時間と言われています。

3ポイントシュートが打てるようになることやドリブルでレッグスルーができるなど、これまで実践できなかったスキルが練習をすることでできるようになるまでの時間です。

そして、もう1つ。
習得したいスキルを3つの基礎に分けて練習するのです。
先ほど例に挙げた、3ポイントシュートについてですが、最初から3ポイントシュートを闇雲に打ち始めるとフォームが乱れたまま習得することになります。そうなるとなかなか確率も上がらず、試合は打つタイミングがありません。

この場合、シュートという基本動作が乱れない距離からシュートを打ち始め、徐々に広げていきシュートフォームが乱れないように距離を伸ばしていく必要があります。

その次に、ボールをキャッチしてからボールをリリースするまでのリズムやジャンプの高さなど試合を意識した基礎に分けていきます。

基礎をまとめるとこんな感じです。

①乱れないシュートフォームを習得
②一定のリズムでシュートを打てるように習得
③シュートが打ちやすいジャンプの高さを習得

になります。

この他にも基礎は選手によって入れ替えて行くことができますが、多くなってしまうと習得に時間もかかりますので3つに分けることがベストだと考えます。

自主練習をするとき、遊びながら取り組む選手もいると思いますが、それなら自主練習をやらない方がいいです。上手くなりたいなら短い時間でも目的を持って黙々と取り組む方が絶対に上手くなります。

特に試合に出れない選手は、伝えたように目的を持って自主練習に取り組むことをオススメします。基礎を3つに分けるのは少々難しいかもしれませんがその時は下記の質問箱に質問を投げかけてくださいね。


質問があればこちらへ
質問箱:https://peing.net/ja/physio_s

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