なんでそんなに走らせたい?

走る競技であれば走ればいいです。
今回は野球の話です。
野球だって走ります。
でもそんなに走り込まないかんのか?的な話です。

走り込みが必要か必要ではないかはときどきSNSでも見かけます。
込みというからにはまあまあなボリュームがありそうな語感ではあります。
短距離の選手がタイムを縮めるために練習を重ねれば走り込みと言えそうだし、マラソンの選手がタイムを縮めるために練習を重ねれば走り込みと言えるでしょう。
では野球だとどうでしょう?
どうやら走る能力どうこうではなく脚腰を強くするつもりで走っているようなのです。
ここで出てくるのは脚腰の強さの定義です。
めちゃめちゃ走るのが速い陸上の選手に野球をさせてもおそらく下手です。
マラソンの選手でも同じでしょう。
じゃあお前の好きなウエイトリフティングの選手は?となるとこれも同じく下手でしょう。
これは仕方のないことです。
でも野球に必要なのは下肢の爆発的パワーであることは間違いないでしょう。

もちろん野球にも脚腰の強さは必要です。
投げるにも打つにも捕るにも走るにも。
でもなんでその鍛え方?ってなっちゃってるのです。
千本ノック甲子園なんてのがあったら持久力のことも考えますが。

ここではピッチャーで話をします。
脚腰が強い方がどう考えても良さそうです。
投球動作なら陸上の投擲の選手とやることは似てきそうです。
なのに走るのです。
投擲の選手が走るか?ってなもんです。
しかも長距離を。
こんなことがありました。
サッカーをしている高校生に走るのはなんのためかと聞いたら走るのを速くするためとの答えが返ってきました。あと心肺機能を高めるためとも。
もちろん正解です。
野球の子は脚腰を鍛えるつもりで走るんだよと言ったら驚いていました。
それくらい変なことなのです。
いやいや、マウンドからの駆け降りもあるし、何球も投げれば脚だって疲れるしとか色々言いたいことはあるでしょう。
でも現代の野球は昔と違って1人で投げ抜くという感じじゃないから別にいいんじゃないの?と思うのです。
そんなこと言ったって持久走は必要だとのご意見もあるでしょう。
でも長距離を走ることによって損なわれるもののことを考えたらそーも走りたいか?となるのです。
何が損なわれるかというと瞬発力です。
これは分かった風のおっさんが言うところのバネに近いでしょうか?
選手を評価する時はバネがあるとか言ってるのに練習ではそれを鍛えるどころかそれが損なわれることをやっているのです。
もう分かんなかったらもう投擲の選手のやってることを真似してください。
ばてたらピッチャー交代でいいです。
そもそも遅ければ打たれてピッチャー交代です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?