選択肢が多いほど人は不幸になる!?"選択のパラドックス"をビジネスに活かす

選択肢が多ければ多いほど幸せになると思いますか?それとも、不幸になると思いますか?

「選択肢が多いほうが私は幸せだと思う!」「色んなことを考えるのが面倒だから選択肢は少ないほうが良い!」色んな意見の方がいらっしゃると思います。

フィリピンでよく行くイタリアンのピザ屋さんにすべてのトッピングを自分で選ぶことができるという面白いお店があります。「お、面白いな」ということでこのピザをお願いしようとするのですが、当然具の種類が多すぎて選べない。。。何度か行くうちに面倒になって挙句の果てには普通のマルゲリータをいつも注文してしまいます。

行動経済学では「選択肢が多ければ多いほど人はストレスを感じる」と言われ、選択のパラドックスと言われています。みなさんの実感値と比べてこの説はどうでしょうか?なぜなら、選択肢の種類が多いと失敗や公開を恐れて心に迷いが生じ、無力感を感じてしまう傾向にあります。

しかも悩んだ末に選択肢を決定しても、「選ばなかった選択肢のほうが良かったんじゃないか・・・」とかいう後悔の念まで出てきて選んだ選択肢に対する不満感が生じたりもします。どうでしょう、心当たりありませんか?

米国コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が有名なジャムの実験というのを行っています。

TEDの動画の中に出てくるこのジャムの実験では24種類のジャムと6種類のジャムを試食として提供し、顧客がどのような反応を示すかという反応を行っています。

この実験の結果は、ブースで試食した人数は24種類揃えたジャムブースが多かったものの、購入した人数では6種類のジャムブースの方が6倍も多かったという衝撃なものになりました。

アイエンガー教授はTEDの中で選択肢をカットするだけでなく、顧客に具体的なイメージをもたせるなど、顧客に"選ばれやすい選択肢の提示"を示しています。

ビジネスを作る時(選択肢を作成する時)は意外と多いほうが良いのではないかと思いがちですが、顧客視点になると選択肢は少ないほうが良さそうですね。

※この分野はまだ研究が続けられており、様々な意見があります。

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