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プロが簡単に写真を撮っているように見える理由

プロってまるで簡単に写真を撮ってるように見えることがありますよね。今回はその理由について少しだけ掘り下げてお話ししようかなと思います。

初めましての方はじめまして!
いつも読んでくださってる方はこんにちは!こんばんは!
どうも、建築フォトグラファーの藤川です。
Xでは建築写真キャット🐈というアカウントで活動しています。
建築写真撮影を生業としており、普段は住宅や店舗の竣工写真や不動産物件写真など関東を中心に建築を撮って生きております。


では早速本題です!

写真を撮るスピードと直感

写真を撮ることに慣れてくると、次第に撮影のプロセスが直感的にできるようになります。初心者の頃は、シャッターを切る前にあれこれ考え、いろいろなポジションから試し撮りをすることが普通です。しかし、経験を重ねることで、その試行錯誤の時間はどんどん短くなり、いつの間にか最適なポジションを瞬時に見つけられるようになります。今回は、この「直感」の背後にあるプロセスと、腕の良いフォトグラファーが自然に素晴らしい写真を撮ることができる理由について考えてみましょう。

初心者時代の「試行錯誤」

写真を撮り始めた頃、多くの人がまず感じるのは「どこから撮ればいいのか?」という戸惑いです。被写体は決まっていても、どの角度が一番魅力的に見えるのか、どのように光が当たると美しく撮れるのかが分からず、いろいろな場所を試してみることになります。例えば建築写真を撮る際、数メートル移動しただけで光の当たり方が大きく変わったり、構図のバランスが違って見えたりします。

この段階では、あらゆるポジションを試し、その都度、構図や光の具合を確認する作業が必要になります。試行錯誤の連続ですが、この過程こそが大切です。なぜなら、この時期に得られるフィードバックが、後々の撮影時に直感として働くようになるからです。たくさんのポジションから撮影し、何が良い写真になるのかを試すことは、経験を積むために欠かせないステップです。

経験がもたらす「スピード感」

写真撮影に慣れ、経験が積み重なっていくと、撮影時に瞬時に最適なポジションが分かるようになります。どこから光が当たり、どの角度で撮れば被写体が一番美しく見えるか、経験の積み重ねによって判断できるようになるわけです。最初は時間がかかっていた試行錯誤も、次第に短縮されていき、最適なポジションを見つけるまでのスピード感が加速していきます。

例えば、街角でスナップ写真を撮るとき、経験豊富なフォトグラファーは一瞬でシャッターを切るべき場所を見極め、最も効果的な構図で撮影することができます。初心者が何度も試行錯誤しながら撮影する場面でも、熟練者は一度でその場の光や被写体の動きを捉えられるのです。一見すると簡単に撮っているように見えてしまう正体そのものですね。これは頭で理解するというよりも、体が覚えている感覚に近いものです。

不測の事態も「想定内」

経験を重ねると、不測の事態も「想定内」として捉えることができるようになります。例えば、天候が急に変わったり、光の具合が予想外に変わった場合、初心者であれば焦りがちですが、熟練したフォトグラファーは落ち着いて対応できます。これは、過去の経験から多くのシチュエーションに対応する方法を知っているため、通常「不測の事態」とされる事態を豊富な経験から「たまにあること」になってしまう。つまり全てを「想定の範囲内」として考慮できるからです。

また、経験豊富なフォトグラファーは、天気や照明、被写体の動きなど、撮影中に変化する要素に対して柔軟に対応します。その結果、どんな状況でも美しい写真を撮ることができ、自然に効率的に撮影を進めることができるのです。

試行錯誤から直感へ

先ほどから何度も言っていますが、経験を積むと、撮影時に「ここがベストなポジションだ」と直感的に分かるようになります。この直感は、ただの偶然や感覚ではなく、長年の経験と試行錯誤によって培われたものです。熟練したフォトグラファーが、現場でいとも簡単に素晴らしい写真を撮っているように見えるのは、実はこうした経験の蓄積が背景にあるのです。

初心者の頃は、撮影場所を何度も移動しながら最適なポジションを探すことが必要でしたが、経験が増えることで、その場に立った瞬間に「ここだ」と分かるようになります。この直感は、時間をかけて頭で理解しなくても、瞬時に最適な選択ができる状態です。

最終的に、フォトグラファーが素晴らしい写真を撮るスピードが速くなるのは、ただ単にカメラの技術に慣れたからではなく、被写体や状況を瞬時に判断する「直感」が身についているからです。この「直感」は経験から生まれるものであり、最終的にはフォトグラファーが自分のスキルを最大限に発揮するための重要な要素となります。

まとめ

写真撮影において、最初は試行錯誤を重ねながら経験を積み、その経験がやがて「直感」へと変わっていきます。不測の事態も想定内として捉え、瞬時に最適な撮影ポジションを見つけ出せるようになるのは、経験豊富なフォトグラファーの特権です。直感的に写真を撮れるようになるためには、たくさんの失敗や成功を重ねることが大切であり、これこそがプロフェッショナルとしての技術の進歩です。

写真の腕を磨きたいと思う方は、まずは数多くの撮影を行い、実際の現場でさまざまな角度から試してみることが重要です。
その過程を通して、自分自身の直感を磨き、どんな状況でも最適な写真を撮るスキルを身につけていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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